「ピアノ 短編」を含む小説

4liveというバンドのベーシスト、白木咲。彼女はピアニストとして育ちその音楽センスを所属する高校生バンドに今はベーシストの立場で注ぎ込んでいる。 そして、彼女の作曲家としての才…

兄さんは死んだ。まさか、あんな死に方をするとは思わなかった。あの時からずっと、私は止まったままだ。 だけど時間は、止まってくれない。

ピアノの天才である少女と、その幼馴染の少女による、共依存百合短編です。

木星軌道刑務所《セクメト》の管理人ルシアン・ヴォルシュケは、新たに送られてきた囚人ニコラ・パーカーを迎える。 カクヨム3周年記念選手権 KAC8 『3周年』参加作品。 *補…

ピアノ発表会のリハーサルに訪れた寺西は、友人で出演者の梶川が来ておらず連絡も取れないことを知らされる。 カクヨム3周年記念選手権 KAC6 『最後の3分間』参加作品。 *補…

　僕には双子の姉がいた。誰よりも可憐で美しかった姉は、“男になりたい”と、いつも口癖のように呟いていた。 　僕はなぜ、姉さんがそう口にしたのかを知っている。姉がその言葉を紡ぐとき…

　一年の終わりが見えてきた、ある日の放課後。僕は二度、見知った背中を見つけて声をかけた。一度目は言いたいことを言うために、二度目はその頼りなさを放っておけなくて。 　そして僕は、…

それは真夏の夜のこと。ママンのクローゼットの奥から引っ張りだされて、窓から放り捨てられたあたしは、おかしな男に拾われた。 若いピアノ弾きのアマデウスはあたしを連れて、フランス中を…

里織菜と私は友達。拓斗と私も友達。 互いにそう思っているとは限らない。 友情と恋心、そして僅かな同情は交わるようで交わらない。 ※やや百合要素を含みます。短編。 エブリスタに投…

全能気分で浮かれた僕の、不恰好ででこぼこな話。

「流氷姫は微笑まない」の導入にしようと思って書いた一節です。同じく2018年前半の作。 「狐の家族」にも接続しているので前置きとしてうってつけなんじゃないかと。 テーマ的にはキャ…

普段の彼は無口で、何をするにしても無駄なくこなすから、彼のことを知るのは難しい。 けれど、書籍の積み重なった部屋の片隅にぽつんとあるピアノを弾くときだけ、彼の感情は私の中に映った…

休日の朝、あるカフェ店員と一人の客のお話。

或る秋の日。 音楽室で出会った後輩（男子）は、グランドピアノを軽々と弾いて見せる。 主人公の桧藤朋花は、演奏中にピアノの音が狂っている事を感じ取り、調律しようとする──。 電撃…

ロックの道に進みたい青年とロックの道へ進んだ女性の話です。 本作が人生で初めての執筆作です。短編ですので気軽に呼んで下さい。

　愛と憎しみは対極にあるのだろうか。それとも、同一線上、あるいは同じ点の上かもしれない。何をもって愛と呼ぶのか。男は、霧に包まれて模索する。 　ショパンのピアノ曲「練習曲作品10…

思い浮かんだ短い不思議な話を書いています。七十八。

「私」がピアニストの友人を訪った最後の日。速水御舟の絵によせて。

幼い頃からピアノを嗜んでいた少年が音大に入ってはじめて挫折を経験する。 惹かれる女性のアドバイスにより徐々に自信を取り戻していくのだが、そこに天才と呼ばれるライバルが出現した。 …