「明日は…」を含む小説

お題は私だけのヒーロー。 それって、ピンチに颯爽と駆けつける感じですか？ それとも、そっと見守る感じですか？

　もうすぐ春休みを控えた高校二年生の俺、佐久間勝栄（さくましょうえい）には一つ大きな悩みがある。 　明日、三月十四日に迫ったホワイトデーという奴だ。勘違いしないで欲しいが、本命チ…

突然、世界中の人が死に絶え出した。 理由は分からない。 残された私は何を思い、何をするのか。

２０××年４月×日、人類は消え、世界は終わった。 滅びのその日に、東京の真ん中で、ただひとり生き残っていた僕がしたことは、デパートで高級食材を漁り、食べ続けただけ。それだけ。 好…

　その塔に暮らす女の子は、ひととせばかりの一生を過ごす。 「女の子が目を覚ましたのはその余りの寒さからだった。上体を起こし徐に顔を回す。暗かった。それが彼女の見る初めての光景…

あらすじ 　さいたま市のとある公共ホールに臨時職員として勤務する割目幸太郎。 　音楽教師を目指していたが、とある事件をきっかけに、実の妹である輝美に、右目を割り箸で突き刺され義眼…

なんとなく出会い、なんとなく別れる。友達なんてそういうものだ。だけど私は映画を観るたびに、キネマのことを思い出していた。 あれは高校二年の夏だった。 私は初めて、キネマの声を聞…

自分から周りを遮断し、笑うことが出来なくなった「怪物」波澄 フウ。文武両道・才色兼備で、誰からも将来を“期待”されている「天才美少年」雨宮 凪。 明日が来ないことを望み続けたフ…

今回は（も？）趣味に走りました。 初出【KAC20227「出会いと別れ」参加作品】

駅前のハンバーガーショップに立ち寄った「ボク」は、隣の席に座った見ず知らずの人に話しかけられた。 曰く、明日引っ越すらしく……？

この春、鶏総合学園に入学した私、モモ。どんな学園生活になるのかどきどきだけど、おいしい焼き鳥になるのが夢。でも、人間様に食べられるだけでいいのかなあ、とちょっと疑問にも思っている…

どこかの世界、人類の九分九厘が死に、後は緩やかに文明の痕跡が消えていくだけとなった惑星。 終わり行く世界をあてもなく旅しながら細々と生きている二人の人間が、偶然、廃墟を発見。キッ…

短文の寄せ集め。常に呪文を唱えながら書いているものの、やはりポエムのような美しい旋律はない。

KAC2022 6回目　お題『焼き鳥』 この焼き鳥屋を教えてくれたのは、尊敬できる先輩だったっけ。 ◆◆◆ 『スマホ、ところにより、二眼レフ（KAC2022 1回目お題『二刀…

晶太は、妻のマキ子が焼き鳥が食べたいというので色々と準備をした。 2000文字程度の掌編小説です。

お婆ちゃんと度々訪ねる孫の話。

明日は米寿のお祝いだ。孫にもひ孫にも囲まれ…幸福な老後を送る老人が眠りにつく。 夢か幻か、1歳からの自分の人生の追体験をする老人。 ひと夜限りの夢か幻か、それとも神様がくれたやり…

明日、88歳になる誕生日を控えたお爺ちゃんが笑みを浮かべてそう言った。

「明日、それは東京を壊滅させます。人智を超えた質量を持ち、海の底に姿を現すのです。あまりに大きいため、我々には海が膨らんだように見えるかもしれません。やがて、その怪獣が海底で足踏…