「きっと。」を含む小説

愛の水中花じゃないですが、これも愛、あれも愛、きっと愛。

駅前から線路沿いに続く白樺並木の商店街には 大人の背丈ほどもあるランプが置かれた喫茶店がある。 ただ会いたくて、私は毎日、お店の前に立つ。

【完結】退屈な『普通』な日々に、彼女は突然やってきた。 長い黒髪はもったいないくらいぐちゃぐちゃで、制服のシャツもくしゃくしゃ。リボンさえまともにつけられてないし、射抜くような瞳…

全ての物語が【此の町】という特定の場所で繰り広げられる、一話完結の短編小説。どこから読み進めても良く、どこで読み捨ててもいい。しかし、読み進めるごとに登場人物たちはあらゆる場所で…

『魔法』と『科学』が入り乱れる国、イニティウム。魔法を扱うものは科学を嫌い、科学を扱うものは魔法を嫌った。そして人々は魔法の町マギアと科学の町スキエンティアを分け隔てる大きな壁、…

時は１９４４年。アルデンヌの地で隠遁生活を送っている少女、レア。ある日、森の中で死に瀕していたドイツ少年兵、ハンスを救った。二人の運命を取り巻くアルデンヌの森は、雪の純白に染まり…

中道楓子（なかみちふうこ）には親友がいた。大学の卒業旅行で、親友から思わぬ告白を受ける。 「私は楓子（ふうこ）が好き」 「いや、私、女だよ」 楓子は今まで親友を恋愛対象として見…

　『月刊弘前』は、１９７９年８月１日の創刊だと聞くから、もう４５年になったはずである。地方の月刊誌としては、全国的に見ても長寿番付の上位であろう。 　ホームページから『弘前』創刊…

「消防士、風俗アルバイトで懲戒処分」 ヤフーで、こんな記事を読みました。 中身も読んでいないし。 本当のことは、分からないけど。 所詮は他人。 面白本位で記事にしたのだろうけ…

名門の相神家の長男・周は嫡男であるにも関わらずに裏庭の離れにて隠棲させられていた。 けれども彼は我が身を憐れむ事はなかった。 忘れられた裏庭に咲く枝垂桜の化身・花霞と二人で過ごせ…

「きっとあんたは分からない！あの人と僕が貫くのは、決して童貞なんかじゃないって事を！」 　即売会にホビーショップ、ゆるいヲタクライフを楽しむ大学生手塚伝二（てづかでんじ）。 　…

「はーい。今月も定期購入ありがとうございまーす」 今の時代に適したコミュニケーション。 ＳＮＳで自分発信。 陰キャでもぼっちでも顔を隠せばホラこのとーり。 有名になれば問題は…

　あらすじ。 　母がシナリオを担当する乙女ゲームの悪役令嬢になってしまった主人公の物語。 　悪役令嬢が悪役をやらなかったら運命が変わってしまうじゃないかと悪役をやりきり自由になっ…

　――やっぱり付き合わない？ 　彼の顔は、傘で見えない。けれど雨粒の滴る傘の下から覗いたスニーカーが、ざり、と地面を撫でたのは見えた。 　自分でも、あまりにも都合が良いことを言…

　かちゃりと扉を開ければ、ベルが軽やかに鳴って君に来客を知らせる。僕は迷わず視線を奥に向ける。手のひらくらいの小さな窓に隣接した端っこの席。 　＿＿君の、特等席。 　イギリス人…

僕が海辺を散歩していた時だった。陸の上から人間の声が聞こえてきた。彼女たちは何かを言い争ったあとで、二人とも海に落ちた。一人が一人を助けあげ、その無事を見届けてから海の底に沈んで…

いつか手に入らなくなる、でも今は手に入るかもしれない、いつか手に入る、という希望のようなものを持った詩（のようなもの）です

私時雨悟はちがマジで行き詰まったとき、ふらっと気分転換に書く場所。連載はたぶんない。続くとかもきっとない。でもそれが保証されるかはわかりません。投稿されまくることもあればストップ…

結婚観について。“今”幸せなのもいいけれど、“この先”もあなたといれば、きっと幸せなんだと気づくお話し。