「鳴き声？」を含む小説

お金の足りないぼくに、ペットショップの店主は、面白い話を出し合って、勝負に勝てば値引きして上げると提案した。困り果てたぼくは、いつもここに来る途中で、ホーホーという鳴き声を聞くこ…

雨の止んだ町の夜。 その町の片隅を照らすのは街灯と、濡れた石畳に映る光。 街灯の下に立つ女に、そっと男から声がかけられる。 蠱惑的な声は、捕食者の鳴き声だった── ＊＊＊ …

カクヨム3周年記念選手権 『切り札はフクロウ』 　暗い森の中で迷子になった少年たち。森の中で聞こえてくるあの声。 　もう、あとは……あれに頼るしかない。 ※お題にマッチングし…

十一月の寒い夜、見上げた月と猫の鳴き声。

妊娠中の妻が愚痴るようになった猫の鳴き声。 夫は妻の苛立ちをマタニティブルーと思っていたが、実はその声は……。 ※主人公が中絶について批判的、嫌悪感を抱いている描写がありますの…

平成最後の夏を、平成最後の8月の夏の日。 年号が変わろうとも、また同じ夏を過ごすんだ。

カエルの鳴き声が響く原っぱに、望遠鏡に夢中なおじいさんとゲームにはまる孫。 ゲームやアニメが大好きな少年ハイネは、星が大好きで望遠鏡をもって原っぱにいくトロゥじいさんに付き合わ…

真夏に庭作業をするべきではなかった。 旦那はパンジーが好きだった。しゃくれているような花びらの形が面白いからと。 変な理由だなと思った。 庭仕事なんてまったく興味がない人なのに…

　都内某所の駅舎の上、今日もあくせく動く人間の頭を見つめながらカラス先輩とハトはあくびをする。 　カラス先輩がゴミをあされば、ハトがつつく。絶妙なコンビネーションを見せる二羽に向…

シクシク……シクシク…… 二日酔いに苦しむ朱里（あかり）は、ある朝誰かの鳴き声で目が覚める。 そこで泣いていたのは、しょぼくれたおじさん……６月だった！！

小学校４年生の「ぼく」の家は古びた石造りの塔。ずーっとむかしから建っているらしい。ぼくは知ってる。地下には1匹のドラゴンが閉じ込められてるってこと！ この時代にドラゴン？ でも耳…

　さあ、よってらっしゃい、みてらっしゃい。 　聞くも珍妙、語るも愉快な物語。 　剣と魔法の異世界へ飛ばされた主人公。 　目覚めて見れば、何処とも知れぬ山の中。 　聞こえてくるのは…

主人公ハルがある日犬に襲われ、命を落とす。 意識が沈みゆく中、聞こえたのは犬の鳴き声。 気付けば知らない景色が眼に映る。 人間と犬が紡ぐ魔法とは？

僕は正月に一人、ライトバンを走らせて川原に向かった。堤防に座ってサンドイッチを食べながら、ただ静かな川の流れを見つめていた。するとそこで、背後から「ワン」と犬の大きな鳴き声が聞こ…

とある夜中の、とある男の蝉の鳴き声にまつわるお話。

山の中腹に抱かれた方楼は、強大な母に支配された家だった。 溺愛された娘・青浪が婿を迎えるとき、家には変化が訪れる。 三年前、戦役から帰還し醜い容貌へと変わり果てた兄・春峰。 青…

徳川綱吉の時代、生類憐れみの令が発布された。 中野に現出した犬の収容施設は、 異様な広さとひっきりなしに犬の鳴き声が聞こえてくることから人々からは、 「犬狼御殿」と呼ばれていた…

日本にある音響用信号には2種類の方式があるのはご存知でしょうか? 「通りゃんせ」と「故郷の空」等の音楽式、「ひよこ」や「かっこう」等の鳥の鳴き声を元にした擬音式の2つである。 そ…

探偵、ミスタズ。相棒はテウフェル。 ワフ、と気の抜けた犬の鳴き声が聞こえた時。 そこには探偵が現れる。 大きな棒付きキャンディを咥えた探偵は、寝坊助の相棒を連れて歩く。 誰…

　　　プロローグ 著しく繁栄した国は競争相手を失い、やがて自国の者同士が自害しあう。そして、「新たな心の戦場」は勃発し、終戦までに一か月もの月日を費やした。繁栄した国は長く続く…