歴史・時代・伝奇の小説

歌舞伎の名作、陸奥仙台藩のお家騒動『伽蘿先代萩』のその先。 齢二つで家督を継いだ宗虎と、その従者・菊之助の物語。

中務省・陰陽寮の学生である賀茂保憲が帰宅すると、妻の気色がひどく悪い。 話を聞けば、預かっている子供が女房に悪戯をしたということだった。 若き日の賀茂保憲は預かっている子供・安倍…

昔々、ある国に、深い霧が出る山があった。 それは、人ならざる者たちが跳梁するに相応しいほどの、白。 麓の村では、そこに怪生が出ると噂されていた。 そこに、霧に穴を開けたような、黒…

吸血鬼 × 和風ファンタジー

閑職についた菁川先生は、これを機にガーデニングを始めることにしました。

歪んだ硝子窓の向こう。赤々と燃える菊桃を眺める没落した旧家の令嬢は、明日にも成金の後妻にされる。子どころか既に孫もいる蝦蟇そっくりの醜男から、生家が多額の融資を受け取る引きかえと…

執事になりすまして窃盗を繰り返したロイ・フォンテーンの証言。どこまでが真実で、彼はなぜ殺人を犯したのか？ ※参考文献『怪物執事 英国を魅惑した殺人鬼の真実』をもとにしたコラムです。

Twitter企画「禱れや謡え花守よ」の小説(?)を書いてます。企画もキャラ作りも小説も全てが初心者なので、温かい目で見て頂けると幸いです。 最新のキャラプロフは「『禱れや謡え花…

忍処(シノビドコロ) 忍メインの架空歴史小説。 転生し一つの武家に仕え続ける忍と主、そして敵忍や部下忍たちの物語。 (広告は表示しません) まだ続けてみます。

舞台は、紀元前3世紀ごろのプトレマイオス朝エジプト。 古都メンフィスで暮らす少女タオルセヌフィスとその家族のほのぼのとした日常を描く。 家族への愛情、恋のトキメキ、家事・仕事の…

長州藩に雇われたある流れ者の物語。 浮かれた京で、刹那的に生きていたその男は、政局に関心を示さず、思想を謳わず、ただの仕事と割り切って人を斬り、人を守っていた。 自分には関係ない…

時は大正時代。 品川のとある商店は、兄弟が多いことで有名だった。 そして、その家は狐憑きだとも。

石油の調達に苦心する大日本帝国海軍に水を石油に変える方法を売り込んできたペテン師がおり、しかも山本五十六クラスも乗せられかけた実話をもとにしたシナリオです。

習作

深い森の先、山々の谷間で息をひそめる小さな村の丘の上に、白い教会が佇んでいた。 森を逃げ惑い、その教会に迷い込んだ『私』は、そこである少女と出会う。

　石動(いするぎ)アラトは姪の綱樹を誘って夏休みに部下の五百旗頭と四十九院と式神2名の6名でイギリスへ妖怪調査兼動画投稿のため撮影に向かった。一行はイギリスやフランスや中国の物の…

左門之助は、鳥越の埋め立て地でみずから墓穴を掘った。 穴の前で腹を斬るところを、東洲斎に絵にしてもらい、穴に埋めてもらう約束をしたのだ。 もうひとつの約束は、そのハラキリの絵を、…

連合軍の兵士だった私は、戦後、大戦末期に侵攻したドイツで出逢った美しい女と再会する。