「〜妖怪伝説300〜」

プリースト ラ ヴァリアント

第1話 

私は姉と話をしていた時、隣の部屋で息を潜めて暗闇の中で鋭い視線で私を見つめる姪っ子の存在に気付いた。

私と姪は同じ性質を持つ。つまり今熱い眼差しを受けているのは私達が霊感があり、人のオーラが見え、予知夢を見る(偶に)、妖怪が見える霊能力者だ。時折話をすることもあるが私のことを好いている訳ではなさそうだが、一応信頼関係にあり、姪は周囲に対しては明るくムードメーカーだ。私の前では一転して師匠と弟子の時の態度になる。私の能力で優れている妖怪が見える力は一推しだ。と言うことが私を全国UMA妖怪連合協会の支部局長の位置と誘った。また護符やお札を書くことが出来ると言う実力が大きいだろう。姪はインターナショナルスクールの夏休みに突入する。この機会に妖怪を説得して、世の中に存在を知らしめる計画を話した。メンバーは私と全国UMA妖怪連合協会の幹部で友人の五百旗頭(いおきべ)と四十九院(つるしげ)と姪と私の式神の2人を合わせて6名で一週間後イギリスに出発する。そこで私はいつもの要領でEUの女CEOに電話をかけた。

「もしもし石動です。電話に出ているのはアレス アダマス クレメンティーヌ メススカセビッチか。一週間後イギリスに滞在するからロンドンの支部の宿舎に6名分空きを作っといてくれ。夏に行けば、後々調査が楽になる。姪も楽しみにいている。もし調査費用も負担してくれたら、この前手に入った風神の扇で手を打ってもいい。」

「あら貴方私を頼りにする事が、最近頻繁になっているみたいね。どの道宿舎は空きが充分ある。私は世界UMA妖怪連合協会のEU本部の最高責任者よ。くれぐれもこっちの調査は貴方達が手際良く進めることね。」

そう言ったEU本部女社長はブラジルの姓名とフランスの名 イギリス名 スペインの名前を鼻にかけた。 ブロンドに黒縁眼鏡その奥のラベンダーの瞳と若々しくも威厳ある口調がその場の雰囲気を静寂にさせ、メリジューヌの血が入っている事も頷ける。

 

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