第2話
私は妖怪をこの世に知らせる為高校生の時から各地の妖怪を訪ねて動画配信していた。
式神のスフィンクスは黄金の体にヴェネチアンマスクを被ったような姿だ。私をご主人様と呼ぶ。スフィンクスは女性であり、金のステッキにエジプト仕様の服優秀な式神の最高クラス7だ。式神にはもう一人九尾の狐を連れてきた。この妖怪はもちろん最高クラス7で変身やあらゆる妖力で百花繚乱の魑魅魍魎だ。
その他に青行燈や沼御前も連れて行こうか考えたが、2人の従者でよしとした。この頃の九尾の妖狐はスフィンクスに対してオーラがだだ漏れだ。エジプトから召喚してから、妖狐より私のそばにいる事をライバル視している。妖狐は中国と日本の身軽な着物で赤や紫や青の線が入った化粧で、その栗色と黄金色の混じった耳と尻尾で本物だと分かる。
EU本部女社長アレスについて説明しよう。ブラジルとイギリスとフランスとスペインのクォーターで魅惑の蛇竜メリジューヌの子孫だ。さっきラベンダー色の瞳が眼鏡の奥で光ったように、赤く青筋が入ったしたが蛇のように細長くチロチロしていた。全くや中国の局長フォウもアレスと顔を合わせるのは避けている。それはそうとイギリスとフランスで今回ガーゴイルやローレライやセイレーンに会おうと考える。
一週間後〜
そして一行はイギリスに到着した。アレスは出迎えてくれてお気に入りの吸血鬼メイドのヴァルキュリーアと一緒だった、また道行く人はアレスの異様な?雰囲気に僅かに気を引かれた。
「石動アラト様ようこそEU妖怪連合協会へ
この度はわざわざイギリスへお越し頂きありがとう存じます。 アレス様のメイド ヴァルキュリーアの バルが宿舎はへご案内致します。どうぞこちらへ。」
私たちは大学の寄宿舎のような妖怪連合協会の全国本拠地へと入った。 中は妖怪の絵や書物や研究者の部屋や新たなUMAの研究や呼びかけが提示してあり、異世界の冒険者ギルドと大学の図書館のハイブリッドのようだ。モダンかつ洗練されたワインレッドの絨毯や貴族風の家具やその他、チョコレート色のかべや床、クリーム色で天井、中は職員と研究生がいて、木漏れ日を思い出す。
一つの書物を手に取った。中には妖怪やモンスターや幻の妖怪が挿し絵付きで解説してあった。 そこにはゴーストやらインプやらキメラなどアレスが好きそうな強者や美しい妖精が描いてある。 アレスは妖怪の子孫だが、妖怪と互角に力を持ちそれが評価された。また特に私が中国の女媧に会った話をしたあと後は、いつもクールな本人は嬉しそうに「アラトが女媧に会うとは意外ね。てっきりクラス7であればサタンやハデスの所へ行くと思ったわ。あの妖艶な女帝はアラトに目をつけたはずよ。アラトがクラス8なのは見ればお分かりよ。この機会に中国からまた3人めの式神を貰いたいわ。」
一週間前姪のアザレッサ 綱樹(つなぎ)を連れていくいくと姉に話して、おしとやかに承諾を得た。私と姉はブラジルの血を引くクォーターだ。 インターナショナルスクールも単に語学やエスカレーター式が楽なのだ。
私たちは街や本部の至るところにいる妖魔や使い魔を見て、道行く人が頭上を見上げ、インプや式神がわざと姿を表すことを予測した。
その通りにインプは面白がって人にアップっぴーやくるくる飛び回ったり、式神が透明化を解除した。人たちはアラトの式神よりいつものインプのお節介の方に気を取られた。
しかし何人かはアラトの式神の正体がエジプトのNo.4で、日本と中国の大妖怪が御付きだと悟った。と言うことは今日本の妖怪支部局長はイギリスまで調査し撮影しにきたと話を広めるようだ。エジプトのアヌビスやイシスやホルスがいるので4位に落ち着いた。
もちろんブラジルにもアメリカなどにも興味深い妖怪はいる。古くから存在する妖精や使い魔を基盤として訪ねにいく。
妖怪は認識され始め、私たちの目的五大陸の不老長寿の秘薬を作るため大妖の地へ出向ている。 秘薬は中国とエジプトとイギリスとアメリカとブラジルの五つだ。イギリスはオーストリアに代わって秘薬を作る。
秘薬は治癒や若返りに作用し万能の代物だ。
また勇気やパワフルを授け、マルシリ症候群しかりの効果がある。
「石動さん テムズ川へ行き水妖やケルピーの撮影をしましょう。今の時期水浴びや日光浴してますよ。 つるしぎと撮影器具は運びますので、運転して下さい。」
「五百旗頭さんありがとう。それじゃ綱樹 はねるからレインコート着てバックにメモ帳入れてね。 四十九院さんも私が話したことを記録する様に。」
「石動さん いおきべの鞄なか確認しておきますね。 貴方の分も確認しておきます。」
一行はテムズ川の橋の下の道を通った。
降りて早速ケルピーや水妖やグリンデローと出くわした。
「叔父さん。 私はじめてグリンデローを見たわ。 緑で愉快なレッドキャップ見たいね。それを言うならピンキーパンクかしら。」 撮影は十分程度で終わった。なにしろ妖魔たちははしゃぎ回り遊んでいた。私はその間視聴者へ解説を饒舌した。
次は大英博物館と大英図書館だ。そこにも妖精はいるし、博物館は人もいるから、妖怪も集まる。
アラトはここでは前より長く同じく約1時間解説した。
運転している間、イギリスの古民家や公園やお店の前で芸を披露し大笑いしている使い魔や妖魔を見た。
アラトの関心は自分が幼い時に見たテレビの中でイギリスの泉の上に立つ精霊に集中していた。 本の中でも出てくる。
四十九院「 石動さん 美しい精霊に関心があったなんて驚きです。いやあ、スフィンクスと妖狐はべっぴんだし、アラトさんも伊達男だと重々承知していますよ。 しかしレベル7の大妖怪好きがキュートな木霊を見にいくのは別格ですね。」
アラト「 私はTVの世界遺産やヨーロッパツアーで旅行客と紛れた妖魔や精霊を見てきた。
本に珍しい妖精が書いてある時も、テレビで見るほど関心を惹き寄せられたことは天晴れだと思う。 こうして妖魔の国に出向かせていることを褒めざるおえない。」
四十九院「私も母と妖魔大百科をみて、いつか妖怪連合協会で働きたいと思っていました。五百旗頭と綱樹さんとカメラを回せるのは満足です。」
五百旗頭「 四十九院はこう見えても学者肌ですよ。女性にモテますし、わたしはアラトさんやアレスさんのような慎ましやかな人が好みです。フォウさんも神出鬼没で素敵です。
私もイギリスの淑女を見習います。」
ご存知のように五百旗頭は酒呑童子と茨木童子の子孫だ。四十九院は魑魅魍魎や鵺や中国の物の怪の子孫である。五百旗頭の言葉に四十九院は眼鏡を人差し指でサッと上げた。
四十九院は黒髪でガリ勉眼鏡のように見える。見た目よいことに妖研究に長けてかなりマニアックだ。カメラを回せるのは五百旗頭と四十九院で、綱樹は記録係と言うふうに、役割を交互にしている。フォウビンミンは中国妖のエキスパートでいつもワインレッドのスーツに切りそろえた前髪長い黒髪に脇は三つ編みにされている。 アレス同様眼鏡で歳の割に魅力的な美女だか、実際はアレスが年上だ。五百旗頭はつるしげ同様頭の切れる美女が好き。 また俺はランク7や珍しい物の怪なら大歓迎である。
五百旗頭の風貌は明るい茶髪にポニーテールに逞しい力を先祖から受け継いだ。
私アラトは綱樹とおなじブラジルと日本のクォーターで黒髪に爽やかなキャラメル色の珍しい銀髪が一筋。綱樹もキャラメル色の瞳にカカオ色の髪だ。 俺の式神は日本とエジプトが多い。アメミットやセクメトもいる。
中国のキョンシーも使役し、四神や四獣も管轄だ。イギリスの吸血鬼も日本に派遣させた。アメリカとブラジルの妖怪も少なからずいる。
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