第3話

一行はイギリスの各地を撮影しまくった。

その一つ一つに招かれざる妖は映り込んでいる。リヴァイアサンが太平洋をおうだんして大西洋まで来たようだ。またベヒーモスも陸地から離れた数キロ地点で海をまるでお風呂のように浸かっている。それを言うならリヴァイアサンが全長数キロに達することは周知の上だ。またヨルムンガンドが世界を取り巻く随一の大海蛇なのも存じている。だから細身の緑の尻尾と青いリヴァイアサンの上部が見えて、ヨルムンガンドはもっと長いと感じた。 その週の内にフランスへ着いた。

そこにアレスの従姉妹イザベルがいた。フランス本部の妖怪連合の局長で、ブロンド縦カールに旅行ようの白とラベンダーのフリルのドレスに頭の右上に布のダリア飾りが付いている。アレスが緑のスーツにブロンド眼鏡の後ろは軽く結われているのに対し、ダリアの妖精を思わせた。

アラト「イザベル 久しぶり。君のこと頼りに来た。 歓迎してくれて嬉しい。 」

イザベル 「まあ皆さんお揃いで。 噂の部下様と、式神様ですわ。光栄です。私のメイドを紹介します。サキュバスのロザリアですわ。宿舎に案内します。御用はロザリアにお申し付けください。」

「ロザリアと申します。こちらです。」

俺たちは後に従って本部の階段を下りた。本部の屋敷と宿舎は地下一階で繋がっていた。俺は本部の城と屋敷について尋ねた。

「ロザリアさん 城は古株ですね。この屋敷も装飾されて、絵画や書物が置かれている。きっとゴーストもガーゴイルも喜びます。

なにしろ物の怪がたくさんおります。」


「ええ、その当時から使い魔などたくさん出入りしています。貴方の好きな大妖怪も大精霊もいます。」 

宿舎はイギリスよりメルヘンで花の模様や図書室のように並べられた本があった。

アラト「局長はアレスと今も仲良いですか。」

ロザリア「 公衆の目の前ではそのように振る舞われます。きっと派閥のことでまた意見を抗議したのでしょう。」

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