概要
幕末。全ての人が、思想や大義を掲げたわけではなかった――。
長州藩に雇われたある流れ者の物語。
浮かれた京で、刹那的に生きていたその男は、政局に関心を示さず、思想を謳わず、ただの仕事と割り切って人を斬り、人を守っていた。
自分には関係ないこと、だったはずの動乱は、しかし、真面目だけしかとりえが無さそうな男との邂逅で少しずつ変わっていく。
自分としては、展開的には王道、のつもりです。多分。
残酷な描写及び、R15のタグ内容は、一般的な歴史モノの範疇だと考えております。
*以前、[小説家になろう]にて公開しておりましたが、Kino-Kuni文學賞へ応募のために投稿を取り下げていた小説の加筆修正版です。
浮かれた京で、刹那的に生きていたその男は、政局に関心を示さず、思想を謳わず、ただの仕事と割り切って人を斬り、人を守っていた。
自分には関係ないこと、だったはずの動乱は、しかし、真面目だけしかとりえが無さそうな男との邂逅で少しずつ変わっていく。
自分としては、展開的には王道、のつもりです。多分。
残酷な描写及び、R15のタグ内容は、一般的な歴史モノの範疇だと考えております。
*以前、[小説家になろう]にて公開しておりましたが、Kino-Kuni文學賞へ応募のために投稿を取り下げていた小説の加筆修正版です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!これはひとりの牢人が士の志を得る物語
京の町、長州藩に用心棒として雇われた牢人(仕える主家がない非正規身分の武士)は、今日も今日とて刃を繰り、誰とも知らぬ武士を斬り続けている。かくて道具として生きる彼に志はなかったはずだった。しかし様々な男たちの志を知る中で、彼の固く冷めきっていたはずの心はわずかずつ変わっていく。
幕末の京を舞台にしたこの作品、まずはサムライ×ハードボイルドの妙を味わえるのが魅力となっています。揺らがず、迷わず、卓越した剣の技で雇い主の敵を斬る主人公の“オレ”さん、まさに鉄の男なのですよ。
でも、物語が進んで敵や味方と向き合う中で、彼の冷めた心はほころんでいきます。なにもない彼の内へ男たちがそれぞれに…続きを読む