概要
仕事は完璧、けれど血の味で捨てられ続けた七見光莉は、母のような吸血鬼の眷属になることを夢見ていた。
夢が破れ、絶望に打ちひしがれながら実家へ帰ろうとする途中、奇妙な旅烏の吸血鬼『クリスカ・アルタリィ』と出会う。
「あなたの街を案内しなさい」 そんなこと言葉から始まった小さな冒険。それはやがて彼女の秘秘密を巻き込む真夜中の壮大な旅が始まる――
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!存在証明(アイデンティティ)を渇望する物語
この物語は、
吸血鬼の使用人として育ちながらも「血がまずい」という理由で居場所を失い続けた少女・光莉の物語です。
彼女が求めているのは、単なる自己肯定ではありません。
「自分はここに居ていいのか」
「誰かにとって必要な存在なのか」
――その存在意義そのものを、彼女は渇望しています。
物語は、吸血鬼の令嬢・クリスカとの出会いによって動き出します。
しかしこの出会いは救済ではなく、
光莉が“役割を失った存在”として、それでも選ばれるのかを問い続ける関係です。
光莉は、
「使用人」という枠組みを超えて、
“自分は何者なのか”を見つけることができるのか。
彼女が与えられた価値ではなく、自分自…続きを読む - ★★★ Excellent!!!【たった一話で心が掴まれる】人間らしさが詰まった読みやすくも萌える物語
『トワイライト』→『ep1-1』までしか今は読めてませんが、私はこの作品がすごく好きですし、なにより私自身作品を一話読めばその作者の軸がわかるので、是非ともまだ読んでない方々は一話でも見てくださると私が嬉しいです
そしてなぜここまで私がおすすめするかと言うと、この作品の良さは一つじゃないからです。
【人が一度でも感じる矛盾の感情を丁寧に拾い、百合要素の萌える感情だったり、細かい見た目のキャラたちの心情描写…時には泣けてしまう。そんな色んな要素がぎゅっと濃縮した】そんな深くも温かい、萌えるお話だからです。
『深く没入して読みたい!』『色んな要素が詰まった作品を読みたい!』『百合好きだけど…続きを読む - ★★★ Excellent!!!静かな旅路で紡がれる、吸血姫と使用人の甘い思い出
夜行列車という閉じた空間で描かれる、吸血姫と使用人の穏やかなひととき。
刺激的な設定を持ちながらも、物語は終始静かで、温度のある幸福感に満ちています。
吸血という行為も単なる演出ではなく、信頼や甘え、お仕置きといった関係性の延長として自然に描かれており、二人の距離感がとても心地よいです。
列車の揺れ、暖房の空気、アイスの冷たさといった五感描写が、旅情と百合の雰囲気が良かったです。
過去の不遇を語りすぎず、「今ここにある居場所」を大切に描いた描写は好きですね。
静かで耽美な百合×吸血鬼作品を求めている方に、ぜひおすすめしたい物語です。