概要
眷属と吸血鬼は夜行列車に揺られる――薄灰の流れ星が瞬く夜に💫
使用人として完璧に仕事をこなす一方、血の味が悪いことをきっかけに主人から追放され続ける少女『七見 光莉』。
母のような立派な眷属になることを夢見る彼女だったが、傷つき続けてついに挫折してしまう。
しかし実家へ帰ることを決めた最中、高速列車のホームで出会った吸血鬼の少女『クリスカ・アルタリィ』が、彼女を行く当てのない旅へと連れ出してしまう。
こうして屋敷も持たない旅人二人の血を廻るジャーニーが始まる――
母のような立派な眷属になることを夢見る彼女だったが、傷つき続けてついに挫折してしまう。
しかし実家へ帰ることを決めた最中、高速列車のホームで出会った吸血鬼の少女『クリスカ・アルタリィ』が、彼女を行く当てのない旅へと連れ出してしまう。
こうして屋敷も持たない旅人二人の血を廻るジャーニーが始まる――
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!静寂な文体から紡ぎ出される、古典とラノベの境界線上の吸血鬼もの
いわゆる昔ながらの吸血鬼ホラーの雰囲気が好きな方にはおすすめです!
「文体」で世界観があまりに強く創られているので最初は戸惑いがあるかもしれませんが、読み進めるにつれて、その世界観に自分が馴染んでいきます。
そして、この文体でなければ、この作品は紡ぎ出せないものだったのではないかと感じられるようになっていき、ふと、ページを離れると、「この世界」ロスになるような、それほどの強い空気を持った作品だと感じました。
この「文体」で世界観を創り出す手法は、よく見かけるものですが、本作に関しては、そのアプローチや切り込み方が斬新で、文学とも古典とも、そしてラノベとも文芸小説とも言えぬ、不思議な空間…続きを読む