概要
主人公の喜嶋慧雅(キジマ・ケイガ)はかつて天才フィギュアスケーターだった幼馴染の夕凪儚那(ユウナギ・ハカナ)と暮らす高校生。
一年前に夕凪が歩行能力を失って休学したのをきっかけに、慧雅も好きだったギターを辞め、物事に挑戦する勇気を失った日々を送っていた。
夏休みのある日、彼らの家に人工知性体の少女哀咲雨鈴(アイザキ・ウレイ)がやってくる。
彼女を作った慧雅の父親は未発達な雨鈴の情動を成長させる為に現実世界の子供達と関わらせようとしていた。
雨鈴は慧雅と夕凪のことを恋人同士だと思っており、彼らの関係を後押ししようとする。
同居人が増えて新しい日々が始まろうとしていたところで、慧雅と夕凪は異空間「幻奏劇場」に迷い込む。
そこは可能性が擬似生物と化した怪物「騒狗(ギニョル)」が
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!古き良き0年代ラノベ+独占欲の強い幼なじみ!!最高!
好きなもの×好きなもので非常に刺さる作品であった
ラノベにおいて突然現れる美少女にたいする敗北を約束された不遇な属性を愛好する同志に対してこの作品は大いにおすすめできる。
幼なじみが最初から最後までメインヒロイン…こんなに嬉しいことはない。
またヒロインも天才激重感情毒舌デロ甘依存系ツンデレ美少女幼なじみという性癖の過積載…私は良いと思う!!
普通なら恋敵になる突然現れる系美少女も恋敵ではなく健気で小動物的なかわいさがあってほほえましい。
確かな筆力で描かれる異能バトルも見所であり中々楽しい。
今すぐ私の駄文なんて閉じて二人の丁寧な関係性の積み重ねと恋の行方を君の目で見届けてくれ!!…続きを読む - ★★★ Excellent!!!少年少女の愛や可能性を心の底から信じた作品
異能バトル少女が主人公とヒロインの幼馴染カップルの恋を応援する変則的王道ボーイミーツガール。
「ゼロ年代ライトノベルを多く感じる作品」というのが、この作品のざっくりとした第一印象だった。かつて多く見られた、熟語にカタカナのルビをふった形式の独自用語、うさんくさい組織と父親、燻っていた少年の覚悟、異空間と怪物、研究所で育った怪物を狩る少女、ほかにもさまざまな細かい要素が私にかつてのラノベを想起させた。地の文や会話のテンポ・リズムも非常によく、快適に読み進めることができた。しかし、真に特筆すべきは、この作品が現代に生まれ出でてくれた、ということだ。
この作品は、照れも恥じらいもなく、ただひたすら…続きを読む - ★★★ Excellent!!!もどかしい幼馴染系カップル未満の背中を異能ヒロイン系カプ厨が押す!
この話がどういう話か簡潔にまとめるとこうなる。
この作品は異能バトル作品である。近未来のディティールが細やかなSFバトルである。
日常を送る男子高生の前に、突如現れたバトル系美少女――これだけ聞けばああヒロインはこの子かと思うかもしれない。
だが、違う!
読めば一目瞭然だが、この作品のメインヒロインは尊大ながらも主人公に負い目を感じるツンデレ系幼馴染である!
態度は大きいが妙にしおらしく、主人公のことが好きすぎてたまに(たまに)暴走しがちな可愛い幼馴染なのである!!
じゃあタイトルにもなっているバトルが出来ちゃう系非実在美少女の役目はなんなのよ、普通主人公を冒険へと誘うメインヒロイン…続きを読む