銀髪騎士の英雄譚

かつて英雄と呼ばれた主人公の元へ、その話を聞かせてくれと一人の少女が押し掛ける。
条件を満たしてきた少女に仕方なく主人公が語り始めたのは、かつて村を滅ぼされ、復讐の為に騎士となる事を目指した自身の物語だった……。

と、なるのですが。

過去の記憶の合間合間に差し込まれる、主人公と少女の会話。
そこに、どうしようもなく違和感のあるズレが生じています。
これは一体何なのか？　果たして主人公の記憶は本当に正しいのか？
読者は同時に二つの話を追っていく事となるでしょう。

マルタはかつて英雄と呼ばれた銀髪の女性騎士。
今は引退した彼女のもとにセーラと言う少女が押しかけてきて、過去を聞かせて欲しいと頼み込む。
その依頼に応え、過去を語りだしたマルタであったが、話していくにつれ、自らの記憶に違和感を感じて行くのだった。
聖界、魔界、人界、異なる世界が並立する世界。
マルタの過去と現在を追いながら、壮大な世界の謎と主人公自身に秘められた謎を紐解いていく物語、ぜひご一読を。

　壮大な世界を舞台に主人公マルタが騎士として成長していく姿を描いた異世界ファンタジー。復讐心を抱きながらも旅や試練を通じて新たな価値観を見出していく物語です。
　マルタは過酷な運命に立ち向かう強さと、困難を乗り越えるたびに成長していく柔軟さを併せ持つヒロイン。彼女の内面の変化や葛藤が丁寧に描かれており、その成長過程には思わず応援したくなる魅力があります。彼女を支えるルーカス・ルーク卿は一見軽薄そうですが、深い洞察と愛情でマルタを導き、二人のユーモアあふれる掛け合いは魅力的です。

　緻密に構築された世界観。聖界、魔界、人界といった異なる領域が、それぞれ独自の文化や種族、価値観を持ちながら相互…続きを読む

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（100文字）

非常に多角的な視点と作り込まれた世界観で作られた異世界ファンタジー。

かなり独特な構成ですが、キャラクターが作り込まれていて世界に引き込まれます。

リアルな冒険も体験出来て、素晴らしいです。

また、キャラクター達の交流も微笑ましい所があります。

練り込まれた設定の異世界ファンタジー好きにおすすめです！

設定が作り込まれていて、先が気になる伝記物の小説です！

描写も細かくてちりばめられた描写から背景のイメージがすごくしやすいです！

最初は情報量の多さに少し戸惑いましたが、それを理解して読み進めていくのが楽しみな小説です！

読み合いの企画で拝見致しました！
物語の設定が作り込まれていたり、そして…何よりも、文章力が凄く、細かい部分まで上手く表現できていて、感動致しました！
まだ途中なので、続きも読んでみます！