ミステリーは、読者も登場人物と同じ目線に立って足並みを揃えて問題を考えられるように作らなければならない。
一方の異世界ファンタジーとは「ことわり」のレベルから、作者の意図のもとで現実とは異なる世界を作り上げることができてしまう。
私たちと異世界の登場人物は、生きる世界が異なるがゆえに、同じものを見ていながら同じことを考えられていない可能性がある。
そういう意味で、私は少々の不安を抱きながら読み始めた。
しかしそれはまったくの杞憂であり、作者様に対して大変失礼な気の持ちようであった。
異世界ファンタジーとミステリー、両者がうまく掛け合わされ、互いが互いに疵をつけることなく、王道なミステリーが展開される。
ダンジョンという空間だからこそできるトリック、そうでなければできないトリックであり、この新しいダンジョンミステリーというジャンルに期待をさせられる作品である。
魔導士、エルフ、獣人、アンデッドが登場する異世界ダンジョンという世界観をそのままに、ミステリーとしてしっかりと成り立っています
そもそも、魔法でなんでもありのファンタジー世界で、納得できるトリックなんてできるのか? そう思っていたのですが、逆にファンタジーならではのトリックで立派にミステリーとして成立してます。
もっと書きたいのですが、ネタバレなしではここまでが限界。あとは読んでいただきたい。
ダンジョン物好き、ミステリー好き、どちらの方にも満足できる作品だと思います。
うん、この作者はスゴい!
☆3つ、文句なし
できればシリーズ化してほしい!
ダンジョン内で殺人が起こると、空間魔術によって隔離され、外部への脱出が封じられる『マッドハウス』と呼ばれる現象が発生する世界。治癒術師のエドモンは探索中に落とし穴の罠にかかり、そんなマッドハウスの中に転落し、ナイフで刺された少女の死体を発見してしまう……!
マッドハウスは犯人を正しく指名できれば解除できるので、エドモンはそこで出会った地図屋のアイラとともに事件の解決を図るのだが、本作はファンタジーでもあるので、話はそう一筋縄では進まない。なんと死んでいた少女の正体は吸血鬼であり、エドモンが血を与えたことで完全に甦ってしまうのだ!
死体が甦ったら犯人わかっちゃうじゃん! もうミステリーとして成立しないじゃん! と思われるかもしれないが、ここからの話運びが実に巧み。被害者吸血鬼のヴィオラが実にいい性格をしているため「彼女の言っていることはどこまで本当なのか?」そして「不死者が殺された場合それは殺人と見なされるのか?」などなど新しい謎を提供してくれて、物語の最後には「なぜ犯人はダンジョンの中で殺そうと思ったのか?」という本作ならではのホワイダニットを提供してくれる。
物語を牽引するキャラクターが個性的なおかげでリーダビリティが保たれている点も大きな魅力で、そして何より独自の設定『マッドハウス』を余すことなく活用した素晴らしい独創的な変格ミステリだ。
(「ダンジョン珍百景」4選/文=柿崎憲)
異世界でも論理は通じる――⚔️🌌
ダンジョン内で殺人事件が発生すると、その場が自動的に「マッドハウス」という閉鎖空間に変化し、 関係者全員が外に出られなくなるという異世界ルール📖✨
そんな中、主人公が冤罪をかけられながらも真犯人を探し、脱出を目指す――異世界×クローズドサークル型ミステリー🕯️🧠
閉鎖空間で冤罪を晴らすため、命がけで真実を追う推理ファンタジー。あなたもこの密室を解いてみませんか?🧩🕵️♂️
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特定の条件下においてクローズドになるというダンジョンの憎らしい設定がまず秀逸。
マッドハウスという閉鎖空間に居合わせてしまった主人公。
その時点ですでに運がないけれど、元々そんな運命なんじゃないかと思わせるくらいの主人公のキャラがまず魅力的です。
徐々に明らかになるダンジョン内の状況と、少しずつ増えていくキャラ。
異世界のダンジョンとキャラクターを楽しみつつも、大きな謎が残されたまま、それを推理していく楽しさもあり、解決に至ったときに味わえる、ミステリーならではの爽快感も持ち合わせている。
そんな見所満載の楽しい?ダンジョンミステリーでした。
ダンジョンという閉鎖空間にあって、殺人事件を巡るサスペンスドラマ。
と言っても、覚えることは非常に少ないですし、初心者向けの作品といったところでしょうか。
内容が内容だけに、あまり核心的なことを書いても、ミステリを台無しにするため止めておきます。
個人的には一つ残念なところがあり、第21話で死体を見てもいないのに、ヒト族の死体と断定しちゃっている点でしょうか。
その時点で誰が犯人かさえ、特定されていない、言ってみれば地図屋アイラが犯人であるというミスリードも考えられる状況では、台無しの部分かなと。
内容は非常に読みやすく、キャラは直ぐに掴めると思います。
ネタバレはしませんのでこのダンジョンで何が起きたのか考察しながら読んでみるのが楽しいかなと思います
ファンタジーでミステリというと、所謂ご都合的な魔法やチート能力で問題解決がなされそうなものですが、本作はそういう要素は可能な限り薄く、実直で常識的範囲に収まっています。
そしてその上で、医学的見地もある主人公によって地道な事実の積み重ねと大胆な証拠集めなど、ミステリ要素の強さが重ねられて、実に奥深さを感じさせます。
それでいて、ファンタジーならではのミスリードやトリック、検証方法なども展開され、実にユニークな手口で作品を読まさせてきます。
その一つ一つの要素が、実に気分がいい!
そして最後に投げかけられた問いと主人公が導き出した答えも、実に気分のいい読了感を与えてくれます。
クローズドサークルでの事件の真相、その結末をあなたも見逃すな!
この物語は、ダンジョンという閉ざされた空間で巻き起こる「マッドハウス」という謎の現象をめぐり、主人公たちが予測不能な展開に巻き込まれていくスリリングなミステリーです。
物語は、主人公が突然落とし穴に落ち、ひんやりとした死体の上に転がり込むところからスタート。一体誰が殺したのか? そもそも本当に殺人なのか? 疑問が次々と浮かぶ中、登場人物たちはお互いを疑いながらも、生き延びるために協力しようとします。
さらに、ダンジョンのルールや種族間のちょっとしたいざこざなど、世界観がしっかり作り込まれているのも◎。特に吸血鬼ヴィオラの存在が物語にスパイスを加えていて、緊張感の中にもクスッと笑える瞬間があります。
スリルあり、駆け引きあり、ユーモアありの、読んでいてワクワクする展開が詰まった作品。ミステリーが好きな人に、ぜひおすすめしたいです!