概要
殺人事件が起きたダンジョンは一時的に閉鎖空間《マッドハウス》となる。
俺はマッドハウスに殺人事件関係者といっしょに閉じ込められてしまう。
え、犯人?僕が?
冤罪だよ!
これは殺人犯を特定するしかない。
マッドハウス【閉鎖空間】モノとは、ダンジョンを利用した雪の山荘【クローズドサークル】のテンプレです。
【マッドハウスの発生】
①ダンジョン中で
②冒険者が冒険者によって殺されると
③ダンジョンの一定範囲が閉鎖され、そこにいる冒険者が閉じ込められる
これを【マッドハウス】という。
【マッドハウスの解除】
①殺人者以外の者によって殺人者が特定される
②中の冒険者が殺人者を残して全滅する、または殺人者
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ファンタジーだからこそ作れるミステリー
ミステリーは、読者も登場人物と同じ目線に立って足並みを揃えて問題を考えられるように作らなければならない。
一方の異世界ファンタジーとは「ことわり」のレベルから、作者の意図のもとで現実とは異なる世界を作り上げることができてしまう。
私たちと異世界の登場人物は、生きる世界が異なるがゆえに、同じものを見ていながら同じことを考えられていない可能性がある。
そういう意味で、私は少々の不安を抱きながら読み始めた。
しかしそれはまったくの杞憂であり、作者様に対して大変失礼な気の持ちようであった。
異世界ファンタジーとミステリー、両者がうまく掛け合わされ、互いが互いに疵をつけることなく、王道なミステ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!これは異世界ダンジョンミステリーという新ジャンルかもしれない
魔導士、エルフ、獣人、アンデッドが登場する異世界ダンジョンという世界観をそのままに、ミステリーとしてしっかりと成り立っています
そもそも、魔法でなんでもありのファンタジー世界で、納得できるトリックなんてできるのか? そう思っていたのですが、逆にファンタジーならではのトリックで立派にミステリーとして成立してます。
もっと書きたいのですが、ネタバレなしではここまでが限界。あとは読んでいただきたい。
ダンジョン物好き、ミステリー好き、どちらの方にも満足できる作品だと思います。
うん、この作者はスゴい!
☆3つ、文句なし
できればシリーズ化してほしい! - ★★★ Excellent!!!殺人が起きた瞬間、ダンジョンは密室へと変わる
ダンジョン内で殺人が起こると、空間魔術によって隔離され、外部への脱出が封じられる『マッドハウス』と呼ばれる現象が発生する世界。治癒術師のエドモンは探索中に落とし穴の罠にかかり、そんなマッドハウスの中に転落し、ナイフで刺された少女の死体を発見してしまう……!
マッドハウスは犯人を正しく指名できれば解除できるので、エドモンはそこで出会った地図屋のアイラとともに事件の解決を図るのだが、本作はファンタジーでもあるので、話はそう一筋縄では進まない。なんと死んでいた少女の正体は吸血鬼であり、エドモンが血を与えたことで完全に甦ってしまうのだ!
死体が甦ったら犯人わかっちゃうじゃん! もうミステリ…続きを読む