魔法使いシリーズも読んでいますが、入り口はこちらでした。
両方とも素晴らしい作品です。
こちらは転生者であることをひた隠しにしつつ、唯一無二のスキルでいろんなものを作り上げています。
毎度驚かされるのは作者様の知識です。非常に細かく、しかし素人にも分かりやすく説明してくださるので想像がしやすいです。
登場人物もいいですね。主人公の仲間たちがとても素敵で、特に精霊さん、妖精さん達が可愛らしい!
たまーにある主人公の戦闘も他の作品とは違う面白い戦い方で好きです。
カクヨムで読んだお話の中でこの作者様のお話が一番好きです。これからも応援してます。
転生でドワーフ女子、ものづくり系って設定がめちゃくちゃ良い。ご都合ではない真面目な頑張り屋の生き方を垣間見られる作品です。街や種族ごとに特長も風習も違っていて、その生活を垣間見られるストーリーですし、世界観を綿密に練り上げられいてるので、没入感がすごいです。(正直この世界観でルールブック出たら買って遊びたいです)
成人女性の感性を持ち合わせたしっかり者の主人公ですが、技能の問題と幼い見目から社会的信用が得られにくく、かなりの苦労人です。この世界での生まれ相応の苦労を重ね、それでも「転生した日本人」ではなく「現地人」として生きる努力をしてるのが丁寧に描写されるので、主人公が嬉しい時は一緒に嬉しくなるし、どうしようもない事態に泣き出した時は同じように悔しくて泣きたくなる。
彼女がどうして家づくりのスキルを得たのか分かった時も涙腺に来ました。
日々の悩みや喜びに没入させられるから、異世界転生やったぜ組の異様さが際立ち、いかに現地人としてスルーして仲間入りフラグを折るのか毎回ハラハラしてます。でもそんな人も含めて、出会う人たちみんな特徴的で魅力的なんですよね。大好きな作品です。
生まれ持ったスキルで人生が決まる異世界で、
転生した主人公が手にした能力は「家つくり」という限定的なものでした。
以前の知識があるとは言え、とてもチートで楽するなんて言えないスキル。
そんな中、まだまだ小さい女の子のクリスちゃんは一人逞しく旅をします。
いえ、相棒の御馬さんと一緒に。
自衛のため、きっちり線を引いて「しっかりもの」として振る舞う彼女ですが。
厳しい移住条件に、鼻で笑ってくる受付さん。断って来るあれやこれ!
小さな女の子でなくてもめげてしまいそうな現実がいっぱいで。
それでも彼女は持ち前の前向きな性格でサバサバと動きます。
周囲の人はそんな彼女だからこそ助けてくれて。
厳しいこと、優しいこと。
辛いこと、嬉しいこと。
色んなことがあるけれど、創意工夫で乗り切って。
いつか念願の我が家をつくる。
この物語は、そんな彼女が積み上げていく旅路の記録。
お話を支え、彩る細かい設定や生活の様子に。
きちんと練られたものづくりの過程。冒険者、思惑。
笑って泣けるおすすめで上質な異世界物語です。