ペルソナの九尾 ＊ 恋と勇気と友情で！　わたしはペルソナの九尾になって、みんなを守って願いを叶える！！

　小学五年生の望月唯子は、とっても気が弱くて引っ込み思案。怖くて両親の転勤について行かず、看恵おばあちゃんと二人で暮らすことになった。
　だけど本当は──大好きな借表君に告白したいから、離れたくなかったから。
　でも引っ込み思案な唯子に告白なんてとうてい無理。頼みの綱は、『狐のお面（ペルソナ）』。それはどんな願いも叶えてくれる不思議なアイテム。ただし門外不出。
　唯子が必死の思いで恋の成就を狐のペルソナにお願いすると、なんと妖狐が生えた！
　ペルソナを被ったままの妖狐は銀子と名乗り、唯子に告げる。『願いを叶えたければ、〝約束〟を果たしてくださいませ』と。
〝約束〟は願いとの等価交換、見返りに必要な儀式だった。もし、〝約束〟を果たせなかったり破ったりしたら唯子は──【呪い】を受ける。願いに見合…続きを読む