しっぽ22本目 最終話『新たなる脅威』と書いて。
「
もちろん二人も誘ったけど「家族のお別れにはおジャマできないよ」と言ってくれた。彼の隣りでマアミもうなずいていた。
石碑を境にして、
石碑はお別れの決意の境界。また、わたしの気持ちがゆれないように。
「
「いいえ
「お礼を言うのは私のほうよ。
泣きたくなったけど、グッとこらえた。涙は、心の中で流そう。
「……」
「……」
「……」
みんなの沈黙を、
「それではさよならですわ。みなさんの幸せを、ペルソナの中から祈っております」
「さよなら
「
「……」
「……」
「……」
あれ? 変だな。
「「「 ………… 」」」
「いや、戻らんのかーい!!」
「ですわ!」
「なんでよ! どうしてよ! 心の涙を返してよ
「そんなん知らんがな! ワタクシに言われても! ですわ!」
「落ち着きなさい二人とも。
「ねえ、ちょっと。あんたたち何コントしてんの?」
「「ヒエっ!」ですわ!」
マアミ! 人の姿で、木の陰から顔を半分だけ出しててムリこわい。
「マ、マアミこそ、どうしてここに。
「抜け出して来たのよ。それより
「ンまっ! 憎たらしい猫だこと」
とっても悔しそう。帰れない原因が分からなくてイライラ
「まあいいわ。ワタシは
「何? 言いたいことって」
あれ、急にモジモジしだした。恥ずかしそうにわたしをチラチラ。
「うん
今度はクネクネ。ムリ不安……。
「ワタシ、
……ああ。なあんだ、…と?
「呼び捨て!
「そっちかい! いやイヤいや、おおお気を確かに
なんてこと。『新たなる
うう、頭が混乱して頭痛が痛い。ああ、日本語が変。どうしてこんなことに。
「ああ、なるほど。
「なるほど」っておばあちゃん。一人で納得しないで。
「え、ええと……「マアミをせいいっぱい守ります!」って」
あっ! あああ! これって、プロポーズみたいなセリフ!!
「そうそれ。それを聞いてキュンてなっちゃった。女の子ならわかるでしょ?」
だから
そういえば
彼は純粋だから、自分の言葉が思わせぶりになるって気づかない人。なのね……。
そのことを思いつかなかったわたしのバカ。それに、それにぃ!
「
「ふふ、ワタシが言いたかったのはそれだけ。
嵐のように現れて、不敵な笑みと共に風のように去ったマアミ。わたしは……。
「ふふ、フフフ。うふふふふ」
「
「ちょっと
心配いらないわ
「だって、
「なんて斜め四十五度な前向きなの。私も喜ぶべきかしら? そういうわけだから
「は、はいですわ。ワタクシにお任せを。ですの!」
マアミなんてへっちゃらよ!『恋のライバル』。なんていい響き。
「この際だわ。景気付けに言っちゃう。」
「燃え上がれ! わたしの勇気!!」
ペルソナの九尾 * 恋と勇気と友情で! わたしはペルソナの九尾になって、みんなを守って願いを叶える!! 左近ピロタカ @sakonpirotaka
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