主人公の夏輝が迷い込んだのは「現世」と呼ばれる並行世界。
彼が様々な困難に見舞われながらも、人や物の怪との交流を通して成長していく和風ファンタジーです。

ファンタジー作品の難しい部分として、何よりも世界観の描写が挙げられると思います。こちらの作品はその見せ方が非常に上手だと感じました。
作中に登場する単語や固有名詞からも作者様の造詣の深さが滲み出ているのですが、それらを分かりやすく噛み砕いて落とし込んでいるため、読んでいてとても心地が良いです。圧倒的なホスピタリティ。

あんこ大好き巫女の美月さんや、ツンデレの巴くんなど個性豊かなキャラクターも見どころですが、色々な場面で描かれている食事描写も魅力的で、夜中に読んでいると不意打ちで空腹が刺激されてしまいます。

物の怪と幻想的な世界観が織り成す和風ファンタジー、是非とも一読して頂きたい作品です。

和のテイスト満載の本当に魅力的な世界観に引き込まれてしまいます。
一話一話がとても読みやすい長さで読む手が止まりません。
正に和風ファンタジーの決定版とも言える作品だと思います。
まだまだ読み始めた所ですが先が気になってしょうがありません。
本当にいい作品に出会えました。
オススメですっ！

この作品の魅力は物語の中に入り込みやすいところです。
現代ファンタジーならではの情報主義社会の常世と、妖や物の怪が跋扈する現世が並行して存在する世界。
主人公の瀬戸夏輝は不運が重なり、常世から現世に迷いこんでしまいます。
迷い込んだ先で、神社の眷属神であるつづらの助けを借りてバトルが始まります。
ルビやわかりやすい状況説明が多く、気づいたらこの作品を読み進めてしまいます。
作品を作り込むにおける丁寧さが、ところどころで窺えます。
現代ファンタジーまたはあやかしバトルに興味を持たれた方、ぜひ読んでみてください。

このレビューは小説のネタバレを含みます。 全文を読む（228文字）

二章まで読みました！
とっても面白かったです。

主人公が若者らしい失敗をして反省したりと成長も感じられますし、続きが気になっています♪

瀬戸夏輝は、ある日、神の眷属である白蛇を助け、「現世（うつしよ）」の世界へ足を踏み入れてしまいます。

普段いる世界「常世（とこよ）」と「現世」は、どちらが古いとか新しいとかではなく並行して存在すると言われているそうです。

この「現世」見た目は普通の田舎で、夏輝は学校にも通うようになるし、友だちもできる。こういう設定は新鮮ですね。

善行を積むことでいつかは「常世」に帰れるかもしれないと聞き、夏輝は白蛇のつづらに貰った神力を使って、恐ろしい妖怪や物の怪と戦います。

だけど、安心してください！
ミーミーと鳴く、白いふわふわした物の怪もいますし、白蛇のつづらもいじらしくて可愛いです。

作者の言葉をお借りして、
ほのぼのラブコメあやかしバトル！

不思議な世界をぜひお楽しみください。

最初に紹介文のあらすじを拝読したときのイメージと、いい意味で印象が違いました。
もちろんかわいい巫女さんとのやりとりも見どころなのですが（あんこ好きが斜め上でフフと笑ってしまいました）

日本の風土、神道、自然信仰に深い知識がありながらも、そういったことに詳しくなくても入り込める文章で、肩肘張らずに読めました。
なのに、章ごとじんわり染み入る読了感。
特に三章、六章の締め方は映像が浮かぶくらい切なく美しかったです。
花吹雪、虫送り、美味しそうな食事。
ちょっと怖いところもありますが、こんな世界なら私も行ってみたい。
ぜひ、ご一読ください。

不幸な誤解で失恋してしまった瀬戸夏輝はその帰り道、不幸ないきさつで『現世』と呼ばれる別の世界に迷いこんでしまう。まるで時代をさかのぼってしまったかのように自然あふれるこの場所には魑魅魍魎があたりまえに存在している。夏輝は無事にもとの世界へと帰ることができるのか——

白蛇つづらちゃんがめちゃくちゃ可愛いです。夏輝の良き相棒、友人として優しく彼をサポートします。登場人物たちはみな人間らしく愛嬌があって、やりとりに癒されます。
とくに主人公の夏輝くんは本当にがんばりやのいい子です。どんな不幸にあってもめげず、見知らぬ世界でくじけそうになりながらも自分の足で立とうとする姿勢に、自然と応援したくなります。そんな彼をあたたかく支える月姫神社のひとたちもすてきです。

ヒロインの美月さんもとっても可愛い！
まじめで物腰やわらかく、物の怪が現れれば凛々しく舞い、可愛いものとあんこが大好き……夏輝くんが心奪われるのも納得です。これからの二人の関係が楽しみです！

怖いだけじゃない現世に、ぜひ夏輝くんとともに迷いこんでみてください！
きっと帰りたくなくなる……かも

　いわゆる「妖（あやかし）」ものです。この手の話は「世の中」にあふれていてテンプレと言われるかもしれない分野かもしれないですが、私は「他のテンプレ」作品と「ちょっと」違うなと思います。

　というのも、この手の話は「主人公」が「不可思議」な現象を受け入れて「調和」をとっていく感じで、目的意識がないケースが多いですよね。そして、「調和」を重視するために「バトル要素」がほとんどないですよね？

　しかし、このお話は違いますよ。主人公には、ちゃんと「目的意識」もありますし、それに向けて努力をします。私はこういう話は大好物です。あと「ライト文芸」ってこともあって「恋愛」要素もちゃんとあって、エンターテインメントとして、すごく上手くまとまっている印象をうけます。

　そうですね。ごちゃごちゃ考えずに読んでもらうのが一番だと思います。ちょっと一味違う。「芯」のしっかり通った「妖」もの。面白いですよ！

白い蛇を助けたことをきっかけに、魑魅魍魎が蠢く異界に迷い込んでしまった主人公が、その世界の人々と交流しながら成長していく物語。

現世に現れる魑魅魍魎は、恐ろしいものから可愛いものまで様々。神社を舞台に巻き起こる事件は、ハラハラしつつも、物語の世界にぐんぐん引き込んでいってくれます。

不幸続きの主人公が奮闘しながらも少しずつ成長していく姿は、応援したくなりますし、相棒とも言える白蛇ちゃんは可愛いし。

ここからどんな展開がまちかまえているのか、主人公は常世に戻れるのか、どんな物の怪たちが出てくるのか、とても楽しみです。

皆様も是非、物の怪蠢く不思議な現世へ、主人公と共に入り込んでみてください！

この作品の特筆すべき点は、その世界設定にあります。
ジャンルとしては「現代ファンタジー」となっていますが、ある意味「異世界ファンタジー」でもあり、正確には「異世界で和風で現代の田舎ファンタジー」でしょうか。
ふざけているように見えるかもしれませんが、これが絶妙なリアル感とファンタジー感を醸し出しているのです。

私たちの身近なところでも存在している田舎、祭事、お祓い、穢れの概念をベースに、ファンタジーな要素である神、物の怪、具現化した穢れなどが、物語を分厚くする要素として被さってきます。
結果、まるでその場面をこの目で見ているかのような錯覚に陥り、物語の世界に入り込むような感覚が味わえるのです。
また、その描写も極めて丁寧で、怖いところは本当に怖く描かれており、特にバトルのシーンではかなりドキドキしますよ。

では、バトル一辺倒なお話かというと、決してそんなことはありません。
生き生きとした個性的で魅力的な登場人物や物の怪たちが、物語を鮮やかに彩っているからです。

また、読みやすさもオススメのポイントです。
各エピソードが短めなため、時間のある時は一気読みができますし、
時間が無い時もこまめに読み留めることができますので、仕事の休憩時間にちょっとだけ…といった読み方も可能です。

神を敬い、物の怪を恐れ、穢れを祓う。
その土地々々に土着の信仰があり、独特な祭事が催される。
そんな在りし日の日本の原風景に近い世界で繰り広げられる物語。
貴方もそんな現世に迷い込んでみませんか？

始まりから、物の怪達がいる不思議な雰囲気の世界に飲み込まれました。
色々な物の怪が出てくるので、怪異好きには堪らない小説です。

今読んでいる時点で90話ありますが、話の展開が早いので飽きずにどんどん読み進めてしまいます。
そして何より、作者さんの書き方がとても読みやすいです。

あやかし、陰陽師、ラブコメ、が好きな方にオススメです！

つづらが、可愛いんです🎵
知りたい方は、読んでみて
くださいね！

　まず言いたいのが、主人公の友達となってくれる白蛇さんが可愛い！　私も友達になってほしい（現実では少ないので（笑））

　そんな白蛇さんと出会ってしまった事により、『常世』に来てしまった主人公。常世と現世の行き来は高難易度です！　無理ゲーです！　詳しくは読んでください！

　帰るのに、唯一と言ってもいい方法が善行を積む。これも大変そうだけど、夏輝くんならできます！　私は信じています！

　そんな、応援したくなる妖ラブコメディを皆さんもぜひ！

主人公の人柄がよく物語に集中できます。
世界観が作り込まれているので描写や会話文で引き込まれる感覚を覚えるのですが、1話単位がボリューム大というわけではまったくないので、次から次に読み進めることができます！

妖怪との交流やバトルも見ものですが、個人的には巫女さんとの関係も気になるところです！
そして、所々、話タイトルも世界観の演出に一役買っており話の煮詰め具合の濃さが伺えます！

そんな世界に迷い込んでみたい方はぜひとも覗いてみてはいかがでしょうか？

面白いです！

神、呪術、神道などのオカルト要素がある不思議な平行世界現世に迷い込んでしまった主人公。

神の眷族の白蛇と友達になったことで色々な怪異との戦いに巻き込まれてしまう！

といったドキドキの内容です。

さらに特筆することとしては、オカルト要素だけではなくこの世界で生きることになった主人公の日常感、生活感が細やかに描かれており、こんな世界がどこかにあるかもしれない、自分も迷い込んだらどうしよう、と思ってしまう存在感が魅力です。

さらにはそんな主人公を取り巻くキャラクターも粒ぞろい。ヒロインの美月ちゃんもまっすぐな良い子で可愛いです。蛇のつづらは友達のために頑張ってくれる素敵な相棒。ちょっとひねくれた巴くんとの友達関係。

読んでる貴方もこの世界から帰りたくない！となってしまうかもしれませんよ？

ちょっと不運な主人公、ひょんなことから「この世」から「お隣りの世」へおじゃまする(迷い込む)ことに！もとの世界へ帰るにはどうやら功徳を積まねばならないらしい……。

常世で当たり前だった日常も、現世という摩訶神秘な世界に来れば一変！しかしそこにもかけがえのない日常があるのです。

ドキドキありほのぼのあり、いちいちモノノケ！
一話あたり短いので読みやすいのはもちろんのこと、物腰柔らかい文章も魅力的です。惹き込まれることまちがいなし、おすすめの一作です！

容姿の良さと優しい心を持つのに不幸に見舞われがちな主人公・夏輝くんが神の遣いである白ヘビと「友達」になった事をキッカケに「現世」という並行世界に迷い込んでしまう物語です。
この、主人公の相棒となる白ヘビの「つづら」くんが健気で情が深くて咽び泣くほど可愛い！！
不幸体質に悩まされながらも登場人物達との関わりや怪異（とか）との戦闘で成長していく夏輝くんの姿は、此方も「がんばれー！」と応援したくなります！！
ピンチをアイデアで切り抜けたりする、緊張感のある戦闘シーンも見どころです！！
（あとね！！飯テロ！！食事描写が凄く丁寧で食欲を唆るのっ！！筍ご飯とか！貝の煮付けとか！！レビュー書くために読み返してたら、お腹空いてきた。）

さて、別世界に飛ばされる作品の主人公の宿命・最終的に「内面的に成長して無事に帰れる」か「この世界に留まる」かの二択を選ばなくてはなりません！！夏輝くんは「常世」に帰る事が出来るのか、はたまた「現世」に留まる選択をしてしまうのか！？
本来の目的であるはずなのに夏輝くんの成長や「つづら」との連携力が高まっていく姿、ヒロインの美月ちゃんと仲良くしている描写を見ていると、微笑ましく思う反面、来るべき選択の時への期待の反面、寂しさと不安を感じます。
これも、作品に没頭できている証拠でしょう！

幻想的な世界観と世界観に沿った文章。綺麗に進んでいく物語。とてもレベルの高い作品だと思いました。世界観だけで白米3杯はいける。
　平安陰陽寺的な世界観なのですが、内容は至って先鋭的。ラブコメとしても楽しめました！自信を持って誰にでもオススメできます！

白蛇を助けて物の怪を祓う力を手に入れたイケメン高校生が、月姫神社で居候生活をしながら妖怪達と交流を深めたり、時には戦ったりする話です。

バトルシーンもありますが、どちらかというと心が温かくなるほのぼのとした作品です。

神社での生活や神道感がかなり本格的に描かれており、興味深いです。

巫女の美月ちゃんが大和撫子でとても可愛くて、主人公との爽やかな恋の展開も楽しめる作品です。

話数が進むほどに面白くなる、
アニメや漫画でも見てみたい作品です。

プロ級の文章。
面白いストーリー。
先の読めない展開。

今まで数多くの作品を読んできましたが、こんな素晴らしい作品に出会ったのは初めてです。

そして、あんこ好きのヒロイン美月が可愛くて魅力的です。

巫女のくせに物の怪が大好きだったりと、ヒロイン力が高いなと思いました。

３章から登場する天邪鬼な陰陽師も面白いので好きです。

一つのエンタメ世界が確立されており、ページをめくると鳥居の向こうの異世界に導かれ、いつの間にかその世界に浸ってる自分がいます。

是非書籍化し、そしていつかアニメ化してほしいとおもう作品です。

作者さんのTwitterに表紙を描いてるイラストレーターさんがいるのですが、ぜひあのイラストで書籍とアニメを見てみたいです！

続きを楽しみにしています！

本作は神や妖が存在する不思議な世界を舞台として、運悪く迷い込んでしまった男子高校生と巫女さんのラブコメ物語です。

絶望的な不幸体質の主人公は、ひょんなことから神社で白蛇を救うのですが、それをきっかけに彼は奇妙な体験をすることになります。
そして、巫女の少女との出会いを経て、彼は怪異へと立ち向かうことになるのでした。

繊細で軟らかな文章で綴られており、また一話あたりが短めで読みやすいため、さらさらと読み進めることが出来ますのでお勧めです。

あやかし、神社、祭り、戦い、恋愛。私の好きなもの全てが詰まっているお話です。

難しい言葉があっても、見事な文章力と行き届いた配慮によりとても分かりやすいです。美しい描写は丁寧で、実際に鈴の音が聞こえてくるようです。

不幸な主人公が新しい友達と、仲間と出会いこれからどうなるのか。ちゃんと彼の目的は果たされるのか。
気になる展開で、主人公も応援したくなるタイプです。

続きがとても気になる作品で、この先が楽しみです！

ファンタジーや不思議な事を、一切信じない主人公が、ワンダーランドに迷い込む…という設定に、冒頭から引き込まれました！

お祭りや神事、物の怪やバトルシーンの、抜群な描写力とストーリー展開に、ページをめくる手が止まりません！

主人公の成長と、ほのかな恋の行く末を、これからも楽しみに、見守らせて頂きます♪

とても文章が丁寧で、引き込まれます。
また、話も毎話思いつかないようなものを出していらっしゃるので、楽しく読めます。

勘違いで好きな女の子に振られてしまった主人公。
ムカデに襲われていた白蛇を助けるとその白蛇は神様の眷属だった！
助けたお礼に友達になってもらった主人公は記憶の中で見た神社に再び行くことに。
授かった力で敵を倒すものの現世から帰ることができなくなり、しばらくその神社の宮司さん一家にお世話になることになるが、元の世界へ帰ることができる確率はとてつもなく低いことが分かる。
主人公は無事、常世へ帰ることはできるのか！？

可愛い巫女さんと臨場感溢れるバトルが魅力的な物語です！
是非読んでみてください！