第17話 ア・ソ・コのお話
皆さんね……
あ、いや……今回は男性の方にのみ呼びかけてますが……
チンコ大きくない?
いや……温泉とか入ると思うんですが……チンコ大き過ぎないっすか? どうしたんすかアレ? 邪魔じゃない?
それとも私が温泉とか銭湯のルールを知らないだけで
「公共浴場では半起ちで入りましょう」
的なルールがあったりするんすかね。皆さん入る前にちょいイジイジしてから入ってらっしゃるでしょう!? そんなに見栄張りたいんですか!? 卑怯者め!
え? 私が小さいとおっしゃるんですか!?
そんなわけ……そんなわけないやん。
今まで散々……
「おっきい……」
って言われてきた私の愚息が小さいわけないんですよ。
え? それともアレってウソなんすか!?
今度はコレ女性に聞いてますよ!?
「おっきい……」ってウソつくことあるんすか!? なんの為に……?
まあコレねぇ……男性陣分かると思いますけど比べることないですからねぇ……実際の所、戦闘態勢時サイズって知らないですからねぇ。
「どう? これどう?」
てね。普通にドン引きですわ。
女性みたいに
「◯◯ちゃんの胸おっきいー! さわらせてー!」
みたいな感じでキャッキャッするイベントとかもないですからね。 いや実際あるんかどうかは知らんけどさ。
まあでも男湯で……
「◯◯のチンコっておっきいー! さわらせてー!」
ってイベントが発生したら普通にマジギレですからね。「よそでやれ!」って言いますよ。
え? そんな差別化はジェンダーが怒るって?
は! 上等だよ! 知るか! 勝手にキレてろよ! そんな地獄絵図オレの目が黒いウチは絶対させん!
あー……でもなぁ……以前温泉地でサウナ入ろうとした時なんですけど。体洗って、湯船浸かって……ちょっとサウナ入ろうかなってサウナの方に向かったんです。私の前に1人おじさんがいましてサウナの部屋のドアに手をかけて開けた瞬間ですよ
「うっ……」
って言って、ドア閉めてどっか行っちゃったんですよ。
よっぽど暑かったんかな。って思って、持ってたタオルで髪とか顔拭いながら入っていったんです。
ベンチに座って落ち着いてから部屋の中を見渡すと男性が1人、入り口の近くに座ってまして。私それ見て
「うっ……」
って、さっきサウナ入らなかったおじさんみたいに声漏らしちゃったんです。
その男性ね。完全に戦闘態勢だったんですよ。
もうねギンギンだったわけです。先っぽに男性の顔が写り込むんじゃないかってほどテカテカのパツパツだったわけです。ビックリですよ。
でも、なんも言えないじゃないですか。別にその男性はナニかしてるわけじゃないですしね。ただ腕組んで黙って勃起してるだけですから。
「おい! 勃起すんなよ!」
てのもおかしいでしょう? 男ってふとした瞬間になっちゃう事もあるし。私も中学生の頃、授業中に理由もわからず急に勃起した事ありますし。
歴史の時間でしたかね……ペリー来航で私、黒船になっちゃいまして……へへへ……
いや、そんな話はどうでもいいんですよ! サウナで勃起してた男性の話ですよ!
私ね、すぐ目を逸らして目線を下に落としてジッとしてたんです。でもやっぱり気になるじゃないですか。それでチラッとね、男性の方見てみたんです。そしたら……
コッチの方ガン見だったんですよ。もちろん勃起したまま。
え? なんでコッチ見てんの? いつからコッチ見てたの? しかもね、心なしか先っぽこっちに向けてるまであるんですよ。
もう、すぐ出ましたね。なーんも言えませんでしたよ。
こういう光景ってアレですね。むしろ男の方が耐性ないんですかね。1分たりともその場に留まれませんでしたよ。
無理。何も言えねえ。
まあ、要するにですねぇ…
……
……
アレ?なんの話だっけ
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