第38話 自分の影響力というお話
「最近アイツ……明るくなったと思わないか?」
そうか?
「うん、そうだ。それはアレじゃないのか? 私のおかげじゃないのか?」
なぜだ? なぜそう思う?
「私が最初会った時よりヤツは明るくなった。それは私と出合ったからじゃないのか?」
それはお前の勘違いだ。
「なぜか? なぜ勘違いか?」
それは単純に仲が良くなっただけだ。お前がどうこうは関係ない。
「そうなのか?」
そうだ。
「そうか……お前がそう言うなら……そうなんだろう……」
……。
……。
「ではアレはどうだ?」
なにか?
「最近の不景気は私のせいではないか?」
なぜそう思う?
「私がギャンブルに負けるようになってからこの国は不景気になった……これは偶然にしては出来すぎだ」
それは違う。
「なにか? なにが違うのか?」
何故ならお前に日本という経済大国を不況に追い込むほどの経済力がないからだ。
「なるほど……そうか……」
そうだ。
「ふむ……ならアレはどうだ?」
なにか?
「大谷しょ……」
違う。
「まだ全部言って……」
やめろ。
黙れ。
お前ごとき、おこがましいと思わんのか?
「なるほど……それもそうだ」
まいったな……私はこの世の中になんの影響も及ばさない……
しょせん無理だったのだ……
自分すら変えられないものが世の中を変えるなど……
ああ……もう……
消えてしまいたい……
消えて……そして来世では花になろう……バラなんて上等な花じゃなくていい……
道端に咲いてる……雑草と見まごうような……
声が聞こえたのさ……
お前になにが足りなかったか、分かるか?
「なにか? それはなにか!?」
憎しみだ……
「なんだ……そんなものなら……」
足りないのだ……お前には憎しみが足りないのだ……もっと……もっと心を真っ黒に塗り潰せ。憎しみで心を覆い尽くすのだ!!
「う……ううう……うおおおおおおおおお!」
いつになったらアマギフ1万貰えるんじゃーい!!
と思ったら火曜日にメール来て貰ってたー♪
ふいー……危なかったぜ!!
あともうちょっとで世の中全部、憎しみで埋め尽くすとこだった。まあ、しょうがないよ。1万円って大金だぜ。
というわけで無事アマギフ貰えましたよー。皆さんほんまおおきに~
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