第6話 草食系男子のオトシ方 中級編 『性格の褒め方』
また、この時間がやってきてしまいましたね。
日本草食系男子研究家、ナカナカカナです。
本日も草食系男子。そのオトシ方を肉食系女子の為に完全解析していきたいと思います。
ただし、ここで紹介していくのは……
モテない草食系男子。
ここで紹介していくのは……
モテない草食系男子。
創作された物語の中では自分達と重ね、投影することが出来る非常に重要な役割を持っているのでございますが……普段なら……いえ、現実世界ではまったく需要のない彼らのオトシ方の講座などレア中のレアでございます。
まあ……それ、ただのM男じゃね? という意見もございますが……ここではモテない草食系男子ということでよろしくお願いします。
え、さて……昨日は入門編『顔の褒め方』でしたね。
本日は2日目……少し踏み入ったところまでお話を進めましょう。
それでは本日は中級編……
中級編『性格の褒め方』
今日は性格……
とかく優しいモテない草食系男子なのですが……彼らは普通の男子とは違います。
優しい!
そんな長所ひとつ褒めるのも至難の技なのです。それでは、今日もまずダメな例から見ていきましょう。
「あ、それ重いでしょ? 持つよ」
「あ、ありがとー。優しいんだねぇ♪」
お分かり頂けたでしょうか。全然ダメですね。
前回も言いましたが、モテない草食系の大半は自虐っているのです。
まず、モテない草食系の優しい行動は良心から来ているものではないということを理解しましょう。
彼らモテない草食系は一様に小心者なのです。
すなわち、モテない草食系男子の優しさは小心者特有の怯えから来ているものなのです。
「やらなきゃ……怒られる」
そんな怯えから来ている行動を……
「優しいんだねぇ♪」
の一言で済ませてしまうと、モテない草食系男子の心はズキズキと痛んでしまうわけです。罪悪感から生まれる恋愛など長続きしませんからね。この解答は悪手と言わざるおえません。
それでは、以上のことを踏まえて正解例を見てみましょう。
「あ、それ重いでしょ? 持つよ」
「お、シロブタ。やれば出来んじゃん」
これはモテない草食系男子の生態を完璧に理解できていますね。ようするにモテない草食系男子に『任務の達成感』を与えてやるわけです。
『よくやった!』『やればできるじゃないか!』
そういった言葉を掛けてやることにより彼らの緊張状態を解いてやるわけですね。
「そうか! 今のでよかったんだ!!」
と思わせることが重要なのです。
ほら。ご覧下さい。彼を。そのさまはまさに歓天喜地。天にも昇る誉れなのでございます。
おや? どうやら、お別れの時間がきたようですね。
モテない草食系男子の生態をまた少しご理解いただけたことと思います。
それでは、次回は『モテない草食系男子 その体型を褒める』でお会いしましょう。
バーイ!
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