エッセーってなんだ!?

ナカナカカナ

第1話 ベンとスミス

  昔々……ベンとスミスという男の子がいました。


 ベンはスミスをいつもイジメておりました。


 ある日……ベンはスミスに石を投げてイジメていました。


 すると、どうでしょう!! なんとあのイジメられっ子のスミスが傍らにあった木の棒を持ってベンに立ち向かったのです。


 しかし、ベンはかまわず石を投げてきます。スミスはというと木の棒を拾ったまではよかったのですが石を投げてくるベンまで木の棒が届いてくれません。


 そこでスミスは思いつきました。なんとベンが投げてくる石を木の棒で打ち返したのです。


 すると、その石は近くを通りかかったクラスメイトに当たってしまいました。


 ベンは再びスミスに向って石を投げます。しかし、再びスミスはその石を打ち返し今度は違うクラスメイトに当たってしまいました。


 次も、その次も……


 やがて周りにいた友人達はスミスの打った石の行方を注意深く見守るようになりました。


 ベンとスミスのケンカは毎日続きます。


 周りのクラスメイト達もおもしろがって彼らのケンカを見物するようになりました。


 やがて周りの見物人達はこう思い始めます。


「スミスが打ち返した石をベンに渡してやればもっと手間が省けるんじゃないか?」


 そう思ったクラスメイト達はスミスが打った石をベンに渡すようになります。


「そうだ! 石じゃ危ないからこれをボールに変えたらどうか?」


「木の棒じゃ当たりにくいから、もっと先を太くしたらどうか?」


「3回振ってボールに当たらなかったら交代しようぜ!」


 ベンとスミスのケンカにどんどんルールが付け加えられていきました。


 いえ……


 ベンとスミスはいつの間にかケンカなどしていませんでした。


 二人はこの遊びを通じて、いつの間にか仲良くなっていたのです。


 この話を聞いた周りの大人達は友情と友情をつなぐこの素晴らしい遊びにベンとスミスの名前をとり……


 ベンスボールと名づけました。


 そう……後のベースボールの始まりです。

 

 ※諸説あります

 

 

 

 

 

 ねーよ! 諸説ねーよ!


 なにが言いたいかっていうとですね。

 

 野球が嫌いなんですよ。

 

 野蛮! 野蛮ですよ!

 人にモノ投げ付けて棒で叩くんだぜ?


 いや……いやいやいやいや!言い過ぎた!

 野球ってスポーツを否定する気はないんですよ!?

 見るのはいいんです。

 TVの前で「大谷ー!」言うてますから。

パワプロもやってたし大好き!

 でも、やるのはいや。ボール硬いし。当たると痛いじゃないですか。


 それに、もう成り立ちが分かんない!


 バレーは分かるよ? 「このボール落としたら負けな!」みたいな?


 サッカーは分かるよ? 「手でやっててもつまんないから足だけにしねえ?」みたいな?


 なのに野球はなぜだ!? なぜアソコに立ってるヤツはボールを投げる!? しかも、なぜそれを打ち返す!? 取って投げてウェーイ! って……なにがきっかけでそんなこと始めたの!?


 あー……まあようするにね。今時、会社内で球技大会とか……やってらんねえ! ってことです。

 なんで野球やってたヤツらって皆が皆、野球出来るって勘違いしてんだ。そんな時代じゃねーよ。


 オレ、アレです。

 空手とか柔道とか弓道とかやってた……武人。

 そう。武人なんですよ。

 そこら辺の両手両足を縛った格闘家くらいなら一方的にボコれるくらいの強さはあるわけです。


 野球など! 球遊びなぞせんのですよ!


 っていうか、休日に会社外でお前らなんぞと会いたくないんじゃ! (本音)



 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る