第44話 ブラックフライデー

 9月にですね。

 カクヨムの公式自主企画で優秀賞もらいまして……

 1万円分のアマゾンギフト券もらったんですよ。

 嬉しいんですけど、金額として中途半端で……ずっと使ってなかったんですがね……

 

 ついに今回Amazonの『ブラックフライデーセール』に乗っかって、使ったわけです!

 うぇーい! UFOと野菜ジュースとビールと……なんか諸々消耗品を箱買いしてやったぜー!

 

 とまあ……買ったのはいいんですけどねぇ……

 ちょっと色々問題が起きまして……

 嫁にね

「アマギフ1万円分持ってるから、なにか欲しいものある?」

 って聞いたんですよ。

 

「え?」って言われて……「どうしたの? その1万円」って聞かれて……


「……。」

 

 なんか黙っちゃったんですよね。私。

 そしたら……「え? なに? なんなの?」って不審がられちゃって……

 

 だってね。「実はオレ! 小説書いてるんだ!」とか言えねーんですよ!

 だって恥ずかしいもぉーん。書いてるもん見せて「コイツたまにスマホでポチポチやってんのこれかよ……」って思われるの怖い……

 いや! 無理! だから隠そうとして色々うやむやにしたわけです。




「いや……アンケート書いたら貰えて……」


「アンケート? なんの?」


「え? いやー……なんだったかな……」


「1万円も貰えるアンケートの内容覚えてないの?」


「いや……おぼ……覚えてるよ……なんとかって言う……えーっと……団体の……」


「団体?」


「だ、団体だね」


「え? もしかして宗教団体?」


「しゅ、宗教団体?」


「へ? 宗教団体のアンケート答えたら1万円ってこと? なにそれマジで言ってんの? ねえ、それ1万円で個人情報売ったってことじゃないの!? 家に来たりとかしないよね!? あ! こないだ来た「玄関先で呪文唱えさせて下さい」って人って、まさか……」


「おい、ウソだろ。そんな人がウチに来てんの? いや……ちが……違う、違う。そんな怪しいとこじゃない! 本当に! その……ちゃんとした所だから! それに全員が貰えるってわけじゃなくて……特別に貰えたっていうか……」

 

「え? なに? なんなの? もう洗脳されてるの!? 僕は選ばれしものだから的な脳内なの!?イタタタ…ウチの旦那頭イタ!」

 

「洗脳されてないよ! その……いや! 何もしなくていいヤツだから! お金だけ貰って、それでおしまいのヤツだから!」

 

「あるわけないじゃん、そんなの! ……え? もしかして闇バイト? 闇バイトなの!? 闇バイトやってる?」

 

「やってない! やってないから! いいから! 何が欲しいか言えよ!」

 


 的なやり取りが小一時間くらいありました。

 

 まあ最後には「とりあえず、もう貰っちゃったし。使わんと損だぜ!」って強引に押し切りました。



 そして今…なんか嫁からめっちゃ疑われてます。


 ふむ……どうしたもんですかね。

 

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