概要
怪異も人間も、彼らには敵わない
怪異事件───超自然的存在などが引き起こす人間離れした恐ろしい事件のこと。
その怪異事件が近年多発している日本に、とある三つ子の兄弟がやって来た。
長男「闇」のハーリス・エンドロック
次男「光」のシャズ・エンドロック
三男「混沌」のアルバート・エンドロック
彼らは世界中で起こる怪異事件を追う怪異事件解決のスペシャリスト。しかしその正体は、“大いなる存在”の手によって人の胎を借り産まれ落ちた「人間の姿をした何か」だった。
「闇」「光」「混沌」の概念の力を持った彼らは何百年にも渡り悪魔や妖怪と言った怪異を倒し生きてきた。その目的は、宿す概念がこの世界にある限り死なない彼らを死に至らしめる「確実な死」を探すこと。
そして、怪異に「怪印」を付けられ、怪異に狙われやすい体質
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!怪異事件に立ち向かうファンタジー小説
多様な個性を持つ登場人物たちが織りなす、怪異事件に立ち向かうファンタジー小説です。
主人公の影百合昌巳は、自分の体質のせいで周りに迷惑をかけてしまうことを気にかけている繊細な性格の持ち主ですが、新たな仲間との出会いを通じて、成長していく可能性を感じさせます。男装の女性というユニークな設定も、物語に奥行きを与えているように感じました。
エンドロックの三兄弟は、特殊な能力を持ちながらも人間味のあるキャラクターとして描かれており、興味深いです。死を探す旅は、哀愁と冒険心を同時に呼び起こす設定だと感じました。
昌巳の妹・花凜のツンデレな性格や、姉を心配する様子は、家族愛を感じさせる描写だと思い…続きを読む