第37話
「ただいま」と呟くと、お姉ちゃんは優しく微笑んだ。「おかえり、待っていたよ?かわいい妹よ」
私は 余命宣告を受けたことを思い出してしまい、胸が苦しくなるのを感じた。
「……気のせいかも、何も変わらないのかもだけど、ただ、ちょっとだけ、少しだけ元気になった気がような、元気になれた気がする」と答えた。
お姉ちゃんの私を見る目は深い愛情が宿っていた。と思う。
「でも、また何かあったら言ってね。私はずっとそばにいるから。」その言葉に、私は心が嬉しくなるのを感じた。姉のその温かさが、自分を包み込み、少しずつ心の奥にあった暗い影を薄めてくれる。
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