第13話

 そんな幸せな時間も長くは続かなかった。数週間もしないうちに容体は悪化して、またまた病室に気づいたらいた。私の脱走劇はあっという間に終わってしまった。勝手に治るなんてことはないって、いつかはまた戻らなきゃいけないって分かっていたのに。


 当然家族は悲しみ、華さんもやりとり上悲しそうにしていた。みんなもわかっていたはずなのに。


 私を含めてみんなやっぱり現実から目を背けてなるべく知らないふりをしたがる。


 運命は変わらない。私は、いずれ死んでしまう。


 病院に再入院した日の夜。早速泣いてしまった。分かりきってきた。こうなるって知っていたのに。

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