第23話
あぁ、死ねなかった。
私は今個室にいた。扉の向こうには複数の人の気配がして、再び脱走できる状況じゃないことを私に教えてくれる。窓ガラスは割れない特殊なものらしく、飛び降りることもできない。そもそも点滴が繋がれている時点で無理か。
外す気力も湧かない。
数分後に先生や看護師さんがやってきて、かなりきつく怒られた。さらに後から両親も来て、先生たちに謝っていた。私には、2人とも何も言わなかった。私の意図が分かったのかもしれない。
お姉ちゃんを苦しめたくない。早く神様。
私を連れて行ってよ。
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