第44話

 現実の私は頼ってばかりで助けられてばかりではっきり言って人類に全く貢献していない。ゲームの中でくらいは英雄でいたかったんだ。

世界を救えば敵はいなくなり、感謝される。


 病気になる前は友達や家族に「ありがとう」って言ってもらえるだけで嬉しかった。


 今は、今は前よりさらに胸に沁みる。

言われるたびに感動する。泣きそうになって堪える。


 病気になって良かったことをあげるとすれば一つは前より感受性豊かになれたこと。


私はまた成長できた。

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