GAME OVER

「マジ、これ操作なぁ」


「何語だよ、それ」


「かっ、タルイ、なぁ」


 あなたは友人独自の造語に少しまたイラっとされながら、自分は暇だしせっかくなので何か歌おうとを手に取とうとした。それと同時に




【I'm nobody I'm a tramp, a bum, a hobo I'm a boxcar and a jug of wine And a straight razor …if you get too close to me.】

C.M interview




 突然、友人が操作しているスマホから英語で外国人が何かを言っている男の声が、なかなかの音量で聞こえてきた。


「な、なに?!」


「お・・・俺が一番、驚いたよ・・・・・・」


 その後、あなた方二人は固まったまま聞き入っていると、何かの音楽が流れてきた。女性が歌っている声だが、逆再生でそれをリピートを続けている音楽が鳴りだした。そして逆再生が通常になったと思いきや、またそれをリピートする。


「おい、なんか、気持ち悪いよ・・・・・・」


 あなたは不気味に感じましたが、友人は何か、どこか面白がっているようだった。

「はは・・・なんだろね。バグじゃない?アプリならまぁあるあるだよ。OSのバージョンと相性が悪いんじゃね?」


 あなたは気軽に歌う気分ではなくなり、デンモクを取ろうとした手をグラスに方向転換して残っているコーラを一気飲みする。

 心を落ち着かせる為にホットレモンティーを入れに、またドリンクバーへと向かった。




 ・・・紅茶を入れて部屋に戻ると、友人は「かったるい」と言いながらもずっと根気よくゲームをしている。

 すると

「あぁー!やられたぁ!!」

 と、悔しがっていた。その手元のスマホからは、次におどろおどろしい男性の声でそれをスロー再生させた、また何か違う音楽が流れている。


「・・・なにが?」


 あなたは少し怯えながらも、友人にビビっているという素振りを見せない様に、気丈に振る舞い何があったかを聞いてみた。


「ああ、いや、のような、のようなみたいなんがバンバン出て来てさ、手にした銃で何体かは倒したけど、弾が無くなって・・・したら、何体もの影に襲われてゲームオーバー。ポイントが一気に全部無くなったよー。ポイントはライフみたいなものでもあるんだな」


「もう、いいじゃん。諦めようよ」


 あなたはもうウンザリだ、と言いたいようにマイクを友人に向けて言った。友人もカクカクとしたゲームに疲れたようで、渡されたマイクを受け取り二人でカラオケを楽しんでその後は帰りました。


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