あなた
あなたは浮遊感と共に薄く意識が戻った。しかしまだ微睡まどろみの中ではっきりとはしない。
二人の男性があなたの腕を片方づつ掴み、あなたを持ち上げている。足の方も誰かに持ち上げられているような気がした。
ゆらゆらと揺られ・・・あなたはまた・・・無意識の奥深くへと・・・ハンモックのように・・・揺られ落ちていった・・・・・・。
・・・ガタン!
縦に大きく弾むような衝撃が、お尻からあなたを少し持ち上げる。階段から飛び降りる夢を見ていた。
少し目を開けると、車の後部座席に乗っていた。
《運転手は・・・誰だ》
バックミラーには帽子を被った頭部しか見えない。直ぐさま首筋に「チクリ」と刺す小さな痛みを感じ、また今度はバンジージャンプをしたかのように意識が真っ逆さまに落ちて行く・・・・・・
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