記憶の光芒

　津下戸高校部室棟、右から四番目の空き部室。ここに集う四人の学生、厳原澪、蒼シュノ、相出創世、秋実桜は、日々放課後の時間を共にして、かけがえのない記憶を紡いでいた。
　ある日、それ自体が発光する奇月の集団、〈灯の満月〉が世界中に出現。蠱惑的な姿で、同時に危機を予感させるその妖月を独自に調査してやろうと動き出す四人だったが、それから幾度も超現象と遭遇することに。
　ただ平凡な高校生活を送りたいだけなのに、世界はそれすらも許さない。