第6話 カードパワーVS戦略
その
「そうか! ハッタリだ! 全部ハッタリだったんだ! そら見たことか。お前らがこの
その
しかし、
先程の口の動きが何を意味するのかについて……。
そして数秒後、すぐにまた不敵な
「そうか、降参か。ま、これでよくわかっただろ。誰が最強か……」
と、納得して酔いしれ出した。
だが、次の
「カウンター……発動」
とても落ち着き
しかし、その声は
そして直後、彼は手札から1枚選び取ると、ゆっくりとその
「ウェーブを使用。ヴォルケーノを手札に戻せ」
「なっ!?」
想定外の出来事に固まる
その様子を見て、
「どうした? 効果がわからないのか? それとも、オレと同じようにカウンターで対処するか?」
今までのお返しとばかりの
無理もない。
彼がこの
この時のために、ひたすら
本当はずっと
一方で、
その様子を前にし、
そして数秒後、それを抑えつつ再び口を開いた。
「できるわけねえよなあ? だって、お前はそんなカード使わないだろうから。
一転して攻勢に立つ
対し、
「いい気になるなよ? こっちにはまだレッドドラゴンがいる。次のターンの攻撃でお前の負けだ。せいぜい
負け惜しみにも似たセリフを受け、迎えた
彼は取捨選択を使用し手札を入れ
再び回ってきた
彼は怒りに手を震わせ、手札から1枚を選び取り……。
「こんなにイラつかせてくれたのはお前が初めてだ。
そう言って、場へと
「今度こそお前の陣営は全滅だ! 食らえ、
光沢を
その効果は強力で、相手のレプリカ全てに4ダメージを与えられる。
目をギラつかせ喜ぶ
だが、次の
その目に映ったのは
しかし、もう遅い。
「カウンタースペルを使用。
「なっ!? ……くっ!」
悲痛な声を
悔しさと共に、いよいよ怒りも頂点へと達する。
「好き放題やりやがって……! だが、こいつを忘れてねえか? レッドドラゴン。こいつの攻撃時効果でお前は負ける。念のために場を片付けておきたかったが、まあいい。これでトドメだ! 攻撃!」
「カウンター発動。バブル」
「うぐうぅ!」
再三にわたる妨害に、さすがの
他にできることもなく、ターンを渡す
先程まで
そして、6ターン目を迎えた
「風乗りを使用」
効果により、
さらに、
そして、みるみる
「たった今、幼きエスパーの効果でサーチしたのを見てわかっただろう? ウェーブを使用。対象はレッドドラゴン」
「何でだ!? 強力なはずのプラチナカードが2枚とも、何で完封されてんだよ!? ブロンズ以下のカードなんかに……!」
観客たちは歓声を上げる。
その様子を
「だから言っただろう。カードゲームはレアリティで戦うもんじゃないって。見てみろよ、自分のライフ。毎ターン削られ続けて、もうたったの8だ。そして、このターンでさらに減る。プレイヤーへ総攻撃」
先に
返ってきたターンで
次のターンで6体の総攻撃を受け、ついにそのライフは0となった。
「
その対面には堂々と立つ
そして、周囲で
「すごかったです! こんな勝ち方があるなんて、全く気付きませんでした……。やっぱり、
はしゃぐ花織が発した
それが
「
思わず息を
見開いたその目に
「お、お前……! あの伝説の天才ゲーマー、
携帯で調べだす者、その検索結果を見せてもらう者。
正体を知った者たちから
「やれやれ、バレたくなかったんだがなあ……」
そう言ってチラリと視線を送ると、花織は
「……すみません」
返された消え入りそうな声に、
そしてその後、
「ま、そういうわけだ。相手がオレだったとわかれば納得できるだろう?」
「何だと? ふざけるな! 相手が誰だろうと負けた理由にはならねえんだよ! これで終わりだと思うな。次は絶対に勝つ!」
そう
それを見送った
「本題だが、オレはまだお前に力を貸すとは言ってない」
「え? ええ!?」
不意を突く発言に
その目の前で、
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