第28話 圧倒
モニターに映る各バトルの様子。
中でも
その戦いぶりから力量を計ろうと
そこへ
「
その話を聞いた
「……別に、普通じゃないのか?」
「今の時代ならね。けれど、当時は速攻に異物を入れるなんて邪道だと言われてたんだ。非常識だと批難されてもなお自分を
消費魔力0のコンフュージョンで全体ダメージを打ち消し、それをワイズパロットで回収。
コンフュージョンで打ち消したカードは、相手の選択次第で捨て札から手札に戻されてしまう。
が、ワイズパロットで戻せるカードは2枚のため、リソース勝負では負けない。
最小限の抵抗で、最大限の有利。
戦況は
そして、また決着。
……と、バトルの様子を
後ろに並ぶ四十代の参加者から説明を受けた、あの少年だ。
彼がデッキを手に立ち向かってゆくのを止めるべく、その後ろの参加者が手を伸ばす。
「おい、やめとけ」
「いいから見てろって、おっさん。どんなに強くたって、速攻だとわかってれば勝てる。ガッチガチに対策したこのデッキでな!」
「悪いことは言わん。あいつの速攻は変幻自在だ」
「速攻には変わりないんだろ? なら、大丈夫さ」
そう言い残し、
止め
「終わったな……」
と、
直後、開幕した少年の悲劇。
序盤は先程同様に低コストのレプリカで攻める
それを低コストガーディアンで迎え撃つ少年。
そこまでは、誰の目にも少年が順調に見えた。
しかし、中盤に移ると
さらに、終盤には強力な切り札をも降臨させた。
こうして緩急自在の攻めに
周囲の
と、そこへ……。
「こっちにも注目しやがれ!」
その目に映ったのは、
「お前ら何もわかってねえな! 王の座に君臨するのは、この
「させるか! カウンター発動、ウェ-ブ!」
その宣言を受けた
その脳内に
だが、その
その想起と共に、
そして、あの時の自分を超えるチャンスの到来に、ギラギラと目を
「合格だよ、お前。この
「何ぃっ!?」
「カウンター発動! オネスティ!」
「ッ!」
ウェ-ブを打ち消され、言葉を失う相手。
対し、生き生きと猛攻を開始する
もう止まらない。
豪快に勝利を決め、次なる
その間にも、再び始まっていた
同様に
そしてさらに、参加者たち最大の誤算が今、目の前に突きつけられる!!
その存在を気にもかけてなかった彼らに、予想外の方向から……!
「そんなバカな!? 何でこっち側が負けるんだよ!?」
声の主は最前列の男性。
その視線の先、花織に負けた参加者が
「疑いもしてなかったぜ! そうさ、オレたちはなあ……
そして、花織も緊張が
相手の攻めに応じて最良のカードで対抗してゆく。
その
逃げるように列を離れてゆく。
だが……。
「どこへ行くんだい?」
その背に向かい、
何人かはギクリとして立ち止まるも、ほとんどの人は無視して逃げ続ける。
その様子を見て、
「まだわからないのかい? 準々決勝へ進めるのは6人。そして、僕たちは合わせて6人。つまり、君たちは僕らの内誰かを落とさなきゃならないんだ」
その言葉に、参加者たちはみるみる
そこへさらに
「……さあ、わかったら戻っておいで」
そう告げられた参加者たちは、半狂乱で
しかし、
絶望のどん底へと落ち、次々に敗退してゆく……。
しばらくして進出者が決定。
会場にアナウンスが鳴り響く。
「これにて、本戦第一回戦を終了いたします! 進出者は……キャンディ選手! マリー選手! カメレオンパンダ選手!
会場に
天才ゲーマーの逆転劇! 美少女マジ天使なJCにより挫折から立ち直る物語【ウィザーズウォーゲーム カードゲーム編】 愛守 @ishe
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