ぐーるぐる

数年前まで不審死が繰り返されていた村に赴任した阿久津巡査。ある夜の見回りで阿久津は、大慌てで何かから逃げる傷だらけの少女と出会った。
阿久津と同僚の土御門が話を聞いたところ、少女は自分を喰おうとした存在から逃げてきたという。
二人の警官は彼女の話に困惑しつつも、彼女の安全を第一に考えて彼女を保健所に委託することにした。三人が移動しようとしたその時、正体不明の存在が少女を奪い去り、同時に阿久津に重傷を負わされたのだった。
謎の襲撃犯の正体も掴めないまま、少女までを自分らの保護下から失った。この失態は二人の警官の心に火を付けた。二人は協力して数年前までの不審死の真相を追うことを決意する。
その理由はただ一つ、不審死を遂げた人らの遺体と、少女の身体に共通してみられた傷だった。
二人は不審死が繰り返…続きを読む