殺し屋VS心霊現象という、エイリアンVSプレデターみたいな展開が続きます。
「コメディホラー」
殺し屋側に人気キャラ「シゲミ」が登場します。
幽霊を物理的に爆殺するギャグキャラクターなのですが、連作短編のホラーに混じって不意打ちで現れます。
1~2作読んで怖い雰囲気になっている所に「シゲミ」が現れたら、もうそれは幽霊の運命は決まったようなものです。
「コメディホラー」という謎の感覚に襲われます。
「七色のホラー」
ホラーは「怖くなければ」という宿命を背負っています。
SFも歴史もどんな形でも許されるのに、ホラーはそうではない。
なのにコメディホラーを目の当たりにしたら、やはり「面白い」としか言いようがない。
今作は短編の詰め合わせで、話によって純粋なホラーだったり、笑わせたり、切なかったり、ホラーのさまざまな可能性を見せます。
まさしく七色のホラーで、それはもはや「ジロギン2」というジャンルなのかもと思います。
ホラーコメディ好きの読者様はご存知と思いますが、ホラーとコメディって、対局にあるようでいて実は相性抜群なんですよね!
怖いのが来るぞ、来るぞっていうタイミングで、面白い事が起きたらみんな笑っちゃう。でも不意打ちで、本当に怖い事が起きたりするから油断できない。
こちらの作品は、まさにそういう怖さと面白さのバランスがとれた作品です!
最初はオムニバス形式で進んでいきますが、途中からアベンジャーズのように各話に出てきた登場人物達が合流して、危険な怪異に挑むというワクワクする展開も用意されています。
アクション映画好きな方なら、思わずクスッと笑ってしまう小ネタが仕込まれていたり、コメディかと思えばゾッとするようなホラー展開が用意されていたりするので、アクション映画やホラーコメディ映画好きな方には絶対に刺さる作品です!
ぜひ、読んでみてください!