転生したので真の悪役になろうと思う～推しで悪役な相棒の死亡フラグ、叩き折らせていただきます～

これは、「万能で努力家な悪役もどきが」「推しの死亡フラグを叩き折るため」「自らが真の悪役に成る」物語である。

MMORPGの世界に転生した主人公。いちプレイヤーらしくゲームを満喫しながら過ごして18歳になった頃――自分が、この世界に戦火を招く悪役の「相棒」だと気付く。
悪役は主人公に倒される定めにある。自身の推しである悪役が死ぬ場面を見たくない主人公は、せめて悪役が生き残ることができる道の模索を始めた。

悪役が生き残るために主人公を排除するわけには、いかなかった。なぜなら、主人公が生き残っていなければ、戦争を止める人物がいなくなってしまうからだ。
そうして、主人公は、「プレイヤーが悪役に勝利して戦争を終結させてなお、悪役が生き残る道」――誰も死なないハッピーエンドを目指して、「悪役の相棒…続きを読む