再挑戦

肉体が冷えるのは、前回よりも早かった。

より効率良く、より速く動きたい気持ちとは裏腹に、某人型ロボットのような歩きにしかならない。



。o(早く合図をくれ)



雪に覆われた右側はともかく、左のライトが点滅すればすぐわかる。

車を押す体勢を整えてから合図を待つ数秒の間、自分のエネルギーがどんどん空気中に抜け飛んでいくように感じられた。



ライトが光って消えた。



。o(おぉおおおおおお!!)



残りの力の全てをかけて、車を押す。



。o(この車が動いたなら自分が動けなくなってもいいじゃないか)



肉体の中心から危険信号が発せられた。

天身はそれを無視して押した。

この状況が続いたら、どれぐらいの時間で自分は動けなくなり、死に至るのだろうか?


スーッ...と、身体から熱が抜け、頭が働かなくなっていく感覚は、ある種の心地良さを伴っていた。

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