2人力
天身は、「強盗か!?」と言いたくなり、雅代の顔を見る。
雅代は、「助けに来てもらえた」と思い、天身の顔を見る。
目が合った2人は、「ふふっ」と笑顔を交わした。
この吹雪の中では、その装備が無ければまともに活動できないだろうというのは、容易に想像できる。
むしろ、これが本来の、正しい目出し帽の使い方だ。
雅代はすぐに運転席の窓を開けて、挨拶をする。
さっきこちらの様子を見て、助けに来てくれたのだと言う。
それを告げた後すぐ、目出し帽の男は、黙って車の前に向かった。
「押してくれるって。」
そう雅代は天身に伝えた。
すると天身は、すぐさま装備を整え、助手席から外に出て行った。
2人がかりで車を押す。
先ほど天身が1人でやった時と比べ、積雪が深くなっており、車も人間も動きにくさが増していた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます