停止

「んっ!」


雪塊に突っ込んでしまう!

雅代はハンドル操作で避けようとした。

しかし、左右どちらが正解かわからない。


カンで左を選ぶ!


天身は、「左にヨレた」と感じた。

それは路面のせいなのか、突然の逆側からの風のせいなのか、ハンドル操作によるものなのか。

そう感じ、考えた一瞬の間...



ズボッ!!



...車は音を立てて、雪塊に突っ込み、停止した。



「...」

「...」



2人同時に状況を把握し、後ろを見る。

後続車両の姿は見えない...。

酷い吹雪のせいで、車両どころか後ろの状況がわからない。



「来てない。来たらライトでわかるはず。」



天身がそう言うと、雅代はサイドミラーでもそれを確認する。

そして、車をバックさせる操作を素早く行った。

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