午前7時

5分後に雅代から返信があった。

天身が今居るネットカフェまで来てくれるらしい。

雅代は、この辺りの地理を知っているようだ。


午前7時、天身は雅代と合流した。


昇り始めた太陽は、厚い雲にその光を弱められながらも、周囲が雪景色である事を知らせてくれていた。

ところが、強さを増した横風が、雪を乗せて視界を遮ってくる。


ジョイフルに行き、朝食。

暖かい室内で、今後について話す。



「今のうちにコンビニで買い物をしとこう。」



この悪天候では、移動の途中で買い物に寄るのも大変だ。

トイレを済ませたり、万が一のために非常食を買っておこうと考えた。


天身の目的地は弟子屈てしかが

雅代はその先の中標津なかしべつに用事があった。


この時期の北海道は、道路が封鎖される事も珍しくない。

移動ルートの途中に美幌峠びほろとうげがあり、そこに交通規制がかかる可能性が高かった。


携帯電話で、交通情報を見る。

現時点では、道路封鎖はされていないとわかった。

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