概要
少年は再び死を選ぶ。今度の死は、お前の手で。お前の絶望が欲しいんだ。
物語の舞台は、ナノマシン技術の発達によってどんな傷も病も簡単に治療できるようになった雲の上の未来都市国家。この国を統べる不老不死の半人半神「雷様」は、今まで何人かの妻をめとり「神の子」の一族を成し、十年に一度の武闘会で優勝し戦士に選ばれて国を守った「神の子」達を歴代の王に据えてきた。「神の末の子」の少年リノは、技師として天才的な能力を持ちながら、誰にも言えない昏い欲望を抱えてわずか十四歳で自殺を図る。しかし彼の二つ年上の甥クリスがその現場を目撃し、リノを助けだしてしまう。クリスは十二歳の時に、天使のように可愛らしいリノの冷たい眼差しに一目ぼれし、それ以来リノに「茶色い大型犬」と評されるほど懐いていたのだ。
クリスに助けられたリノは、喉に大きな傷を残し脳細胞の過半数を失って赤子からやり直し
クリスに助けられたリノは、喉に大きな傷を残し脳細胞の過半数を失って赤子からやり直し
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