無能令嬢の私が、最強祓魔師の妻になった理由。（言うまでもなく【囮】です）

この国には、実体を持たない黒い靄ーー通称《悪魔》が存在する。
悪魔は人に憑りつき、人を襲う。
そんな悪魔に怯えて過ごしていた人々の救世主となったのが《祓魔師（エクソシスト）》の存在だった。

これは、ある日賊に誘拐されてしまったメリナ・ハーゼが、
彼女を救った最強祓魔師のルーカス・アデナウアーの妻になることから始まる物語。

悪魔を引き寄せる体質のため12年間家から外に出たことのなかったメリナに対して、彼が言い放った言葉。

「俺と結婚して囮になれ。代わりに、外の世界を見せてやる」

――それが、プロポーズの言葉でした。


＊＊＊＊
「嫁入りからのセカンドライフ」中編コンテスト参加作品のため、一旦21話で更新ストップさせていただきます。
全体としては中途半端ですが、話としてはきりの良いとこ…続きを読む