学者さまのスケッチ係

イリスは母親が死んでから親戚の家で暮らしている。暮らしは貧しく、あまり良いものとは言えない。そして親戚から自分を売るという話を聞いた日、イリスはローワンと名乗る男性と出会った。ローワンはイリスに絵を描かせ、そしてイリスを買い取った。

「僕と結婚して欲しいんです」
「僕の調査に同行して、スケッチをしてください」

そしてイリスは、異文化を調査するローワンの旅についていってスケッチをすることになる。見知らぬ土地、わからない言葉、物珍しい文化、初めての経験。ローワンに導かれるまま、イリスは見たものを紙に描き残してゆく。