4月7日 21時11分
『最近は”ギャル×陰キャ”のカップリングも目にするようになったでござるな?』
「ギャルはオタクに優しいという都市伝説の便乗商法だと思っています」
『手厳しいでござるな。確かに人からどう見られようと構わないというオタクと、人からどう見られるかが全てというギャルでは、本来からすれば根っこの部分から相容れない存在でござる。故に、そこにロマンスが生まれる!』
「ロマンスですって?」
『”精神的ロミジュリ効果”と拙者は呼んでるでござる』
「ロミジュリ、つまりロミオとジュリエット効果というのは、障害があった方が恋は燃えるという、かなりポピュラーな学説のことですね」
『男性視点の話をさせてもらうと、なんだかんだで男は可愛ければギャルだろうが清楚系だろうが何でもOKでござる』
「まさしく」
『しかしオタクからすると、清楚系とギャルでは精神的な距離が全然違うでござる。認知バイアス、つまり先入観から、”ギャルはオタクを気持ち悪いと思っている”だったり、”ギャルは言動や行動が粗暴である”だったり、”ギャルは貞操観念が稀薄である”と決めつけてしまっている部分があるということでござるな』
「逆に清楚系は違うとなぜ決めつけることができるのか、とも言えますね」
『その認知バイアスという障害をコミュニケーションを通して乗り越えていくのでござるよ。特にオタクは視野が狭くて思い込みが強かったり、コミュニケーションが苦手な傾向があるでござる。これも障害でござるな。考え方だったり、趣向の違いもござろう。険しい道のりでござる。それでもお互いを思う気持ちがあれば障害は一つ一つ取り除かれ、共通点や魅力的な部分、尊重し合える部分が見つかり、ギャルではなく一人の女の子として意識する瞬間! 高まる胸の鼓動! そしてついに芽生える恋心! そう、ラブストーリーがはじまるのでござる!』
「イヤッッホォォォオオォオウ! ギャル最高ー!!」
『まあ、ギャルと仲良くなることで教室内ヒエラルキーが簡単に上がるという下心がないわけではないんでござるけどね』
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