概要
両親の死に隠された忌まわしい過去を白日の下に晒すため、彼は奔走する!!
「すべては、我が父クリストファーと母パトリシアの死の真相を突き止めるために、必要なことだったのです!!」
謀反の疑いをかけられたリセール公マクシミリアンは、従弟の国王ジャックの前でそう釈明した。
玉座の間に、衝撃が走る。
二八年前の王太子夫妻暗殺事件。
犯人は、かの明晰王でも突き止められなかった。ゆえに、誰にも解けない謎のまま忘れ去られるだろうと、誰もが考えていた難事件。
顔も覚えていない両親の仇を、なぜ今になって追求することになったのか。
闇に葬られた忌まわしい過去を、マクシミリアンは白日の下に晒すことにしたのか。
なぜ、王太子夫妻は殺されたのか。
誰が殺したのか。
「いいだろう。もとよりリセール公の話を聞くために、この場がある。余のみならず、ここにいる者すべてが証
謀反の疑いをかけられたリセール公マクシミリアンは、従弟の国王ジャックの前でそう釈明した。
玉座の間に、衝撃が走る。
二八年前の王太子夫妻暗殺事件。
犯人は、かの明晰王でも突き止められなかった。ゆえに、誰にも解けない謎のまま忘れ去られるだろうと、誰もが考えていた難事件。
顔も覚えていない両親の仇を、なぜ今になって追求することになったのか。
闇に葬られた忌まわしい過去を、マクシミリアンは白日の下に晒すことにしたのか。
なぜ、王太子夫妻は殺されたのか。
誰が殺したのか。
「いいだろう。もとよりリセール公の話を聞くために、この場がある。余のみならず、ここにいる者すべてが証
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!両親の死の真相を明かせ!伊達男と呼ばれた彼の人間味に心を揺さぶられる
謀反の疑いをかけられた男が、自身の両親が犠牲となった過去の王太子夫妻暗殺事件の真相を国王の前で告発するという、衝撃的かつ印象的なシーンから始まるこの物語。
彼がどのように事件の真実を掴んだのか、調査の背景が本編で語られていきます。
マクシミリアンが好きです。
リセールの伊達男と異名を取るほど颯爽と華やかな風貌でありつつも、実は奥さんに弱かったり初めて子を持つことに戸惑って悩んだりするなど、人間味あふれる彼が好きです。
両親の顔を知らない彼が、自らのルーツを求めるようにその死の真相を追った理由も、その辺りにあるのでしょう。
作者さまの他作品と共通する世界観は、国の情勢、文化や信仰、経済など…続きを読む