概要
始めましょう。理不尽蔓延る、お遊戯を
かつて父親を事故で失い母親と2人で暮らす高校2年生の【湖里(みさと) 康平(こうへい)】は、ある夜の塾の帰り道に仲のいい同級生とともに謎の場所へと迷い込んだ。現実と思えない場所で出会ったのは他に巻き込まれた人達と、何とも形容し難いバケモノであった。それを皮切りに運命は歪な方向へ舵を切っていく。
第一章 予期せぬ始まり(完結)
第二章 移りゆく世界(完結)
第三章 惑い迷う道のり(完結)
第四章 嘲りと縁(完結)
第五章 憎悪によるピリオド(更新中)
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!このゆびとまれ、遊びと恐怖の花一匁を始めよう。
『遊び』というキーワードを頭に入れて読み始めると、硬質な情報量の地の文に誰もが面を食らう事でしょう。しかし、高密度でも読み進めてしまう。想像力が掻き立てられる。それも背後に控えるホラーの力あってこそだと、次第に『恐怖』という感覚によって気付かされます。
怪異と遊戯の普遍的な組み合わせの中身は、主人公康平と怪異との戦いを描く物語の数々。落ち着いた日常で引っ張りつつ、じわり……じわり……とした怖さで読者を追い詰めていく没入感があります。テーマがすんなり肌に馴染む所が魅力ではあるのですが、長編ホラー作品として見ると、追う側は後半息切れしてしまう印象がありました。しかし、『怪しさは自然に溶け込む程…続きを読む