カイイユウギ
Haganed
予期せぬ始まり
第1話 現と幻の境界線
現代には未だ、解明されることの無い不可思議な現象や存在が多く
そうしたモノに出くわしたら最後、何もしなければその人間の人生はもしかすれば終わっていたとも考えられる。対抗する力を持つ者であればまだしも、何の力も持たぬ人間は為す術なく喰われるのみ。
それとは全くもって関係ない事だが、ある所に父親と公園で遊ぶ少年が居た。竹馬を器用に扱って乗りこなしているその2人を中心に子どもたちの和が広がっていて、その光景に混ざったり微笑ましく見守っていたりする大人たちがたくさん居た。
その日の夕方の帰り道、小さな子どもの手と大きな大人の手が繋がっていて勢いよく振られており興奮冷めやらぬ様子が露わになっていた。信号のない横断歩道を前に安全確認を行い、車が来ていたので待っていた時のことだった。
少年は父親に引っ張られ覆われるようにして抱えられたと思いきや、その直後鈍い衝撃と何かが壊れる音が辺りに響いた。気が付くと少年は知らない天井と母親の顔をその視界に映していた、記憶が朧気になって上手く憶えきれてないが父親のことを尋ねた。
その日初めて、少年は死の唐突さを味わった。気付けばあれから9年以上の月日が経過しており、少年だった彼は青年へと変わり、遊び盛りの日々は過去のものとなり毎日が勉強だらけの日々へと変貌していた。
2016年 5月
聞き慣れてしまった電子音の鳴る時計のボタンを若干強めに押して、寝癖や寝ぼけ眼のまま時間を確認した。午前5時20分、早起きというには早すぎる時刻に青年は自分のベッドから出て自室から廊下へと出ていく。洗面台にまで辿り着くと顔を洗い寝癖を直して整え終え、キッチンシンクの前に立ちエプロンを着用して冷蔵庫から食材を取り出し始める。
玉葱、キャベツ、ミニトマトを水にさっと通して形を整えて用意した2つの深皿に盛り付けていくと簡単なサラダが出来上がる。
次に割引セールで買ったウインナーの袋を開けて中身を取りだし、縦半分に切った後に斜めの切り込みを入れると、今度は卵を2つ用意しそれを調理用アルミシートを敷いたフライパンの上に中身を落とし、すこしばかりの水を注いで蓋をした。白身が若干固まってきたところでウインナーを投入する。
暫く焼いて、黄身の具合を確認するために蓋を取る。箸で黄身をつつき半熟の具合であることを理解すると、目玉焼きを2つに分けて別々の皿に載せた。ウインナーも均等に分けて出来上がったものを食卓に運ぶと炊飯器が炊きあがりのお知らせを告げた。
2つの茶碗にご飯をよそってまた食卓へと向かい、それぞれの場所に置いて台所を往復した。最後に箸とコップと飲み物を持って用意し終えると、寝巻き姿のまま既に化粧を施した青年の母親がやって来る。
「ありがとー康平、いつも助かってます」
「いいよ、いつもやってるし。食べよ」
「うん、食べよっか」
時刻は午前6時前になったところ、親子は朝食を食べ始めた。それを見守るようにして少し離れた場所である男性の写真が飾られている仏壇があった。特別これといった会話もなく、黙々と食事をしていき全て食べ終えると食器を片付けてそれらを洗い始めた。
手馴れた様子で洗剤の泡で包まれたスポンジを使い丁寧に汚れを落とし水で洗い流す。使った物は食器乾燥機に置いてタイマーをセット、ごうごうと唸りをあげる食器乾燥機から離れ自室へと向かい寝巻きから制服へと着替え始めた。
学校指定のワイシャツとズボンを着て、学ランの準備をすると自室の椅子に座って机に向かい朝から勉強を始めた。中学から持ち慣れたシャーペンを手に問題集と思わしきものに式や答えを書き連ねていく、習慣づけられたこの行動をもう5年以上は続けているため最早苦とも楽とも考えることはなく日常の一部と化していた。
「先、行ってくるねー!」
「いってらっしゃーい!」
7時25分辺りになった頃合いで、スーツに着替えた母親が先に外出する。その時彼は歯磨きをして最終的な身だしなみを整える時間に入っていた。小気味良い音が歯ブラシを動かす度に彼の居る洗面室の壁にぶつかり若干の反響をもたらしている。
10分程で磨き終わって洗面室から退室し、自室に置いてある教科書やノートなどが入ったバッグを持って家から出ていく前に仏壇の前に座って手を合わせた。
「いってきます、父さん」
そう言って彼はその家から出て行き、鍵を閉めたあと自転車で学校へと向かう。これがいつもと変わらぬ彼の日常、父親を早くに亡くした『
彼の日常は、ある日を境に変わってしまった。約9年前に起きたある横断歩道上での車の轢き逃げ事故、湖里康平を守った父『湖里
しかしそれらが結果的に、高校2年生となった今でも学年上位5名に名が上がるほどの結果を残しており進学先の大学へ学校側が推薦できるほどに素行の良い生徒に育っていった。周囲の人間関係も比較的良好な部類でありトラブルが起きるような状況になればスルッと抜け出せるぐらいに図太くなった彼は今、自転車を漕いで学校の正門が見えるぐらいまで移動していた。
通学する他生徒と校門前に立つ風紀委員に近付きつつあると速度を弱めてゆっくりと、挨拶も怠らず校門を通り過ぎていく。駐輪場に停めて自身のクラスである2-Cまで階段を上り、教室に入っていって荷物を机横のフックに引っ掛けたあと自身の席に座った。
そして座った傍からノートと参考書を取り出して最終頁に一番近い付箋の箇所を開けて、ノートはその内容に応じた頁を開けて勉強を再開し始める。
見慣れた光景のそれに他の生徒らも干渉はせず、自身の所属するグループ内の会話に参加していたり何をするでもなく机に突っ伏して寝ていたりと様々な形を見せている。
およそ20分ほど勉強をしていたあたりで予鈴が鳴るのと同時に急いで教室に入り彼の右隣の席に座る男子生徒が到着した。息を切らしながらも席に座るとかばんの中身をまさぐり始め、プリント類が入ったファイルを取り出してその体を机の上に伏せた。
「また寝坊?」
「宿題やるの忘れて徹夜してた」
草臥れた声色を発する口から出ては行けないものまで出そうなほどの疲れ具合を見せている。とはいえこの光景もまたこの教室では見慣れてしまったものらしく誰もその男子生徒を見る者はほとんど居らず、若干見ている他生徒は“またやってるよ”と言ってそうな表情を浮かべている。
そんなドタバタとした出来事の直後に予鈴が鳴り始め、少しして男性の担任が黒板前の壇上まで上がった。鳴り終わりに追随するように今日の日直当番が号令を掛け起立、礼、着席と一連の流れを教室内の人間全員が行うと担任が朝の挨拶を始める。
特別取り留めもない事柄を言って時間がすぎていく中で今月末に中間テストがある事が伝わっていくと面倒そうな表情をしはじめる生徒がチラホラ、湖里康平の隣にいる男子生徒もその1人であったりする。
それが終わり次第、各々今日行われる授業の提出物や教科書、ノートや筆記用具一式を揃えて教室を出たり、そのまま居座ったりして時間を潰していく。こうしてまた昼休みまで基本的には退屈極まりない時間が過ぎていくのであった。
12:20、とあるラーメン屋店内にてテレビからとあるニュースが流れていた。テレビ越しに映るニュースキャスターは用意されたセットの中で座りながらそのことを淡々と告げていた。
『次のニュースです。今日未明、三沢市東区高柳町の信号交差点にて電柱と衝突する交通事故が起きました。これにより乗車していた運転手の
また今月に入り本日15件目の事故となり、前年度と比べて交通事故が増加傾向にあると分析され、事故の防止に対し積極的な取り組みを行っていくと発表しました。続いてのニュースは──』
不穏な内容のニュースを聞きながら店内のテーブル席に座ってラーメンを啜る20代後半と40代後半の男性会社員は、関係した話を若い方からし始める。
「また交通事故ですか。ここ数年、こんなニュースばっかですよね」
「だよなぁ。最近どんどんヤバくなってるみたいで、事故の件数も年々増えてるし……こりゃこの町が呪われてるかもしれねぇな」
「あぁ呪い、まぁこんな状況ですとね」
「まぁそんな馬鹿げた事は抜きにしても、それにしたって警察も役に立ってねぇよな。ほらウチの会社でも警察の主導で“安全運転を心掛けるようにしましょう”つって自動車講習受けさせられたじゃねぇか」
「あの強制で行かされたヤツっすよね。面倒くさくて自分絶対行きたくないって思ったんでバックレようとしたんすけど、別日に当てられたって同僚が言ってたんで結局行く羽目に……」
「お互い大変だったよなぁ。それやっても効果が無いってんだから意味無いことに金使ってんじゃねぇよって思うわ」
「確かにそうっすよね!」
「だろ?!」
そこで2人はラーメンを運ぶための箸を持つ手を止めて笑った。他に食べている客も大体は似たような感情を持っているものの、その内容に関して特に触れることなくラーメンを食していたが唯一ラーメンの器を持ち上げてスープを一気飲みし終えた客が、わざと大きな音を立てるように器を置いたことにより注目が1人に集まった。
その男は椅子にかけていたスーツを手に取りズボンの前ポケットに入れていた長財布を取り出して会計を済ませ、「ごっそさん」と一言だけ呟いて店から出ていった。
出ていく際にその2人の方を若干睨むようにしたあと、外へと向かって行ったが当人達には気付かれていないのがこの男の我慢強さと隠す能力の高さを物語っていた……単に当人達が鈍感なだけなのやもしれないが。
そして先程は感情を上手く隠しきれていなかった事実がある。ふとそうした考えを過ぎらせた男は店が用意した小さな駐車場に停めてある車に乗って、運転席のシートに背中を預けるように座ったあと左腕で両目を覆って溜め息をついた。
「必死にやってんだよ、こっちだって……」
そう独り言ちる男の携帯に電話の着信が入る。流れる無機質な機械音と共にやって来た着信の相手は、同じ職場の同僚である
「もしもし、何の用だ沢木?」
『
「どこって、何時ものラーメン屋の駐車場だが」
『ならそのまま大学病院まで来い。9件目の事故の被害者が目を覚ました、これから聞き込みに行くぞ』
「目覚めたって、本当なのか!?」
『あぁ、ようやくこれで何があったか分かるかもしれない。遅れるなよ』
「分かってる、直ぐに行く。」
まるで一筋の希望が見出されたかのような安堵と喜びの入り交じった表情を浮かべた内田と呼ばれた男は、今度は息を口を
午後5時半、自転車を漕いで湖里康平は学校から橋1つ渡った先の学習塾に到着した。
学校からも自宅からも距離がまあまあ空いている所ではあるが塾利用者の声に好意的な内容が多く、実際に体験で訪れた際にもかなり丁寧で自身が理解できるまで付き合ってくれたりと対応の良さも感じられた為ここまで足を運んでいる。毎日3時間弱、時折休憩を挟みながらではあるが彼もこの塾に通った成果は出ているため苦とも思っていないようだ。
購入したペットボトル緑茶を持って、外の空気を吸うために自販機の傍に設置されたベンチに座り一息ついている最中のこと、彼に向かって誰かが声をかけた。
その声は彼にとってはよく聞き慣れたもので、声の主である少し猫背気味の気弱そうな青年を見つけるとベンチから立ち上がって背筋を伸ばしながら近くまで寄って行った。
「こんばんは」
「こんばんは。ねぇ康平君、今日この後一緒に帰れる?」
「良いよ。何かと物騒な事も多いしね、1人より2人の方が良い」
「ありがとう」
休憩時間を終えて塾内へ戻りまた勉強に励むこと1時間半、塾の時間も終わり約束通り湖里康平は2人で帰路についていく。約束を交わしていた先程の男子生徒の名は『
兎も角そのような縁が相まって関係が構築されていったのである、今では康平が晴彦に対して分からないことを教えたり無趣味になった康平に対して晴彦がバードウォッチングに誘うなどしている仲だ。
帰り際、少しばかり人混みが多くなり混雑し始めたので2人は自転車を降りて歩く事となった。人工灯によって夜の闇に怯えることなくなったのも久しくなったものの未だに場所の雰囲気によって怖さを掻き立てる場所は至る所に存在しており、そんな場所を通らざるを得ない訳では無いのは時間的に間に合わない時だけで今はその必要もない。
ただただ2人は明るい道を歩いていたのだが、ふと康平の隣で自転車を押していた晴彦が話しかけた。
「ねぇ康平君。突然、なんだけどさ」
「なに?」
「怪奇現象とかって信じる方?」
「いや、全く。急にどうした?」
「……ここ数年、すごく多いよね。交通事故」
「……そうだね」
「あっ、あの! 康平君を傷つけようって気は全く無いからね!」
「うん、分かってる。よく知ってるよ」
「それで、その……前からずっと言われてたでしょ。この交通事故の多さと怪奇現象が繋がってるーって、噂で」
「……そういや、そんな話も聞いたっけ。でも交通事故は基本人の判断ミスとか運転手側が気づかなかったとか、基本的な交通法を守らなかった時とかによく起こるものだよ。それを怪奇現象と結びつけるのもどうかとは思うかな、僕は」
「で、でもこの間!」
突然大きな声を出したことと、普段は特別大きな声を出すことの無い晴彦から出たという事象が重なり珍しく康平は驚きの表情と反応を見せる。自分のやったことに対して晴彦は面目なさげにいつものような態度に戻ると話を続けて言った。
「この間、奇妙なものを見たってクラスメイトが言ってたんだ。午後9時ぐらいに事故現場の辺りを歩いていたら変な人影が見えたって、怖くなって直ぐにその場から離れたけどその翌日に事故が起こったって」
「……ふぅむ」
この時、康平の思考には2つの予想が頭の中を支配していた。見間違いか、幻覚のどちらかでは無いかと。生まれてこの方、そう言った類のものを見た訳では無いし怪奇現象にあった覚えは無いのでそういった思考になるのは無理もない。
都市伝説や怪談話というのもあくまで、その手のものを好む人間たちの娯楽という形として認識しているのだから。彼からすれば眉唾な話で、何ならこの話をし始めた晴彦の精神状態が気付かぬ内にどこか危うくなって根も葉もない噂を信じているのではとも考えたりしている。そうして考えること数分、無難に心配事をはぐらかす程度に収めておこうと決めた。
「多分、大丈夫だと思うよ。少なくとも僕らがそういったものに会うことは無いだろうし、考えすぎたら自分が疲れるだけだよ」
「そうかなぁ」
「そうだよ。それに他のことを考えすぎたら、いま力を入れなきゃならない事が疎かになる。ん、結構人も少なくなってきた。ここから乗ろうか」
「うん……」
先程の回答に若干のもどかしさを覚えたまま康平の提案通り自転車に乗って漕ぎ始める2人。そのまま橋まで何事もなく自転車のライトが照らす道を進んでいると、康平はふと対向車線から来る1台の車に目をやったと同時に嫌な予感が生まれた。
あの速度と運転の荒らさからして考えられる可能性の1つは、と思考している所で車が突如歩道に乗り上がってきた。咄嗟にブレーキを握ってハンドルを切り自転車ごと倒れそうになりながらも何とか地に足をつける事が出来たが、尚もこちらに迫り来る車に恐怖を覚えた。
しかし次に、驚きのあまりその場から動けずにいた晴彦を視界に捉えた。そこからの反応は速く、晴彦の元まで走り欄干に乗って晴彦を倒れながら引っ張り上げた。落ちていく中咄嗟に晴彦の頭を守り自分が水面に叩きつけられるようにして庇った康平は襲い来る痛みに耐えながら何とか水面から顔を出すことに成功した。
「ア゙ァッ……いっでぇ……!」
「だ、大丈夫!? どこか怪我は?!」
「いい、からっ。それより、岸に……」
2人はゆっくりとだが近くの岸まで泳いで渡り、水を吸った服の重さに加え康平は打ち付けられた際の痛みでかなりたどたどしい動きしか出来なくなっている。何とかして這い上がることは出来たものの康平をこのままにしておく事は出来ないため、所持していた携帯を取り出して電話を掛けようとした。運良く防水機能が働いていたことで運用には全く問題は無く電源を点けることが出来た。そして気付く、気づいてしまう。何故か電波が全く無く携帯が繋がらない事態に。
「えっ?」
「どうした?」
「電波が、携帯が繋がらない……! ネットも……ダメだ、検索できない!」
痛む体に若干無理をしながら服の内ポケットに入れていた自分の携帯を取り出し康平も確認する。画面は点いたが晴彦の言った通り電波もネットも繋がっていない状態で表示されている。この辺りは普通にネットも電波も通っていたはずだと周りを見渡すと康平もある異変に気付いた、先程まで渡っていた橋の辺りに事故が起きた車はあるものの人集りを見かけないのだ。
更に周囲を見渡しても人の気配だけがまるで感じられない、どういうことかと考えを巡らせていると何処からか ポーン ポーン という規則的なリズムで流れる無機質な音楽が耳に入った。
直後、2人の頭の中に黒板を引っ掻いたような音が大音量で流れ出した。咄嗟に耳を押さえたが、頭の中で流れるそれは更に音量を上げていく。早く、早くこの音が消え去って欲しいと願うもその願いは聞き届けられる気配はなく暫くその音に苦しめられ視界を閉じた。
悶えに悶えてどのぐらい経ったのだろうか、平衡感覚さえ掴めるか怪しいほど流された音は何事も無かったかのように消え去りその安堵から2人は目を開けた。
「ァァッ…………ァ?」
「ぅぅ……こ、こは?」
その瞼を開くと、2人は異様な光景を目にした。いつの間にか血のように赤黒い空模様の中、公園のような場所に移動させられていて、そして2人の他に4名の男女がこの公園に集まっていたからだ。1人は黒髪ロングの清楚な女子学生、1人は恰幅の良い大柄な男性、距離の近い茶髪の男女はカップルなのだろうかと回らぬ頭で考えを過ぎらせる。
他に集まっている4名の人物も、似たような反応でそれぞれを見ているが一体何が起こったのかは分かっていないようだ。しかし1人康平だけは、この空間がタダならぬ雰囲気であるのを感じ取れていた。ここに居ては不味いと心臓の拍動が速まり警鐘を鳴らしているかのようだった。
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