自称ヤンデレだと言うポンコツ幼馴染と自称メンヘラと言うポンコツ後輩が俺に迫って来るんですが(大幅改訂版)
アキノリ@pokkey11.1
1、それヤンデレじゃない、そしてメンヘラも違う
花火大会を目前に
第1話 幼馴染2人と謎の宣言と
そもそもヤンデレとは。
病んでいるデレの事を指す。
そしてメンヘラとは。
ヤンデレとは別区分で病んでいる。
つまりだが。
今、目の前の2人の美少女幼馴染が宣言しているヤンデレもメンヘラも当て嵌まらない訳であるのだが.....。
俺、田中隆(たなかたかし)は心から悩んでいた。
「隆。私はヤンデレになる」
「私はメンヘラになりまっす」
「.....いきなりだけど何言ってんのお前ら?」
7月12日の17時の事だ。
放課後、家に帰ったら玄関先に呼び出された
いきなり何を言い出すんだこのポンコツどもは?
それに宣言したらもう意味無い。
俺は考えながら顎に手を添えて考える。
もう一度言うってか。
先ずメンヘラもヤンデレも宣言してはそれでは無い。
つまりおかしいのだ。
「萌。そして花苗。おかしい。ヤンデレとは言わない。メンヘラとも言わないからな」
「.....ふぇ?」
「私達、考えたっすよ?だからヤンデレとメンヘラになるっす」
「いや。なるっす、じゃねぇよ。なれる訳ないだろそんなこと言って。しかもそう言う意味で存在している言葉じゃない」
「何でっすか!!!!!」
いやだからな?
ヤンデレとメンヘラは自分で言ったら最早意味無いの。
だから全然違うからな、と花苗に説明する。
花苗はプーッと頬を膨らませながら、隆っちの嘘吐き、と吐いた。
何が嘘吐きだ。
盛大に溜息を吐きながら目の前の2人を見る。
先ず幼馴染の桃井萌(ももいもえ)の方だが。
17歳、制服姿。
顔立ちがお淑やかに整っている。
おっとり系のポンコツである。
美少女であり栗毛色の髪をしている。
そして何よりもポンコツである。
そして元森花苗(もともりかなえ)。
俺の1個下の幼馴染。
年齢は15歳。
そして黒髪のポニテをしており八重歯が特徴的な褐色肌の女の子。
運動満載の女の子だ。
ポンコツである。
コイツら2人ともに俺の幼な時な訳ですが。
突然に何を言い出すのかと思ったら.....。
短髪を弄りながら俺は、帰れ。うん、と切り出す。
すると2人は、何でよ!?、とハウリングした。
「私が帰ったら殺すよ?」
「そうそう。私は死にまっす」
「お前らみたいな活発系がそんな事になる訳無いだろ。良い加減に帰れお前ら」
「ぷー!!!!!」
「ぶー!!!!!」
お前ら.....。
ヤンデレを舐めたら怖いよ?後が!、と萌は目を><にして。
そして花苗も目を><にしている。
どっちみちにせよ区分としては意味無いからな。
俺は苦笑しながら、お前ら。とにかくな。ヤンデレとメンヘラじゃない。そもそも何でそうなる事になったんだ、と切り出すが。
2人は言い淀んだ。
「な、何でもない」
「そうっす」
「.....???」
意味がますます分からん。
俺は、???、を浮かべて考えながら見ていると。
そういや今度だけど花火大会があるよね、と話題を突然切り返した。
俺は、まあそうだが.....、と頷く。
すると、じゃ。じゃあヤンデレとメンヘラの出番だよね!、と目をキラキラと輝かせて俺を見てくる2人。
意味が分からない。
「私達に付き合ってくれないと大変な事になるからね」
「そうっす!隆っち!」
「ますます意味が分からない.....が。今月の町内の花火大会に行くんだな?じゃあ準備しないとな.....?」
「ウェ。そ、そうだね。その前にテストがあるよね。隆の家で教えてもらわないと」
「そうだな。夏休み前のテストだな。偉いぞ萌」
仁王立ちしている意味が分かったか。
私は大丈夫っすよね!?、と言ってくる花苗。
良い訳無いだろ。
お前ら2人合わせて35点未満の万年赤点だ。
それは絶対に駄目だ。
汚点返上しないと進級出来ん。
そもそも今回だってギリだったろ!入学テストも進級も!
「お前ら。絶対に逃げるなよ」
「.....」
「.....」
何とか言いなさいよ君達。
俺は困惑しながらジト目で2人を見る。
すると萌は、私はヤンデレだから、と切り出す。
そして花苗も、私はメンヘラだから、時り出した.....。
それを使って逃げるんじゃねぇ!!!!!
「逃がさないからな?お前ら絶対に」
「た、隆。私って強姦されるの?」
「コラァ!!!!!何て事を言うんだ!!!!!」
玄関開いているんだぞ!!!!!
コイツら!せっかく俺が優しく接しているのに!
聞かれたらどうする気だよ!!!!!
俺は盛大に溜息を吐きながら暴れる。
全くコイツらという奴は.....!
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