第17話 『今』を生きる意味

生き甲斐として俺は大切なみんなが居る。

それだけで十分過ぎる様な気がする。

俺は考えながら姉ちゃんと一緒に飯を食ってから。

そのまま自室でスヤッと寝てしまう。

何というかスッと寝れた。


で、翌日になって俺は驚愕する。

何故かといえば目の前にニコッとしている萌が居たから、だ。

俺はあまりの事に愕然としたが。

瞬時に俺は花苗が家に来た事を思い出した。

それから額に手を添える。


「お前な.....ビックリするだろ。いきなり来られると」


「だって好きな人への朝チュンだからねぇ」


「何が朝チュンだ!?お前言葉の使い方間違っているぞ!!!!!」


「朝チュンって言わないのこれ?」


「そうだな。言わない」


「じゃあ殺す?」


いや何がだよ、と思いながら萌を見る。

殺すとか人前で言うなよ、と言い聞かせながら。

すると立ち上がった時にいきなりズボンを下ろされ.....ファ!?

何やってんだコイツ!!!!!

俺は萌を見る。


「さあさあ着替えて。さっさ.....」


そこまで萌が切り出して。

俺の下半身を見て顔を引き攣らせた。

それから真っ赤になっていく。

みるみる羞恥でだろうけど。

俺を見上げて来る萌。


「.....変態さんですかね?」


「花苗も同じ様な事をしていた。だから驚きはしない。だけどな。いきなりズボンを下ろせばこうなるのは当然だ。男の反応だ」


「ふーん。隆って本当にエッチだね。.....学校で言いふらそう」


「やめい!!!!?」


「エッチ」


萌はプイッと横を見る。

そんな事をしたらヒキニートになるよ俺。

だって恥じゃない。

俺は萌に、とにかく出て行ってくれ、と俺は告げる。

すると萌は赤くなりながら、そうだね.....、とだけ話して去る。


「学校.....遅刻するから早く来てね」


「.....そ、そうですね」


「あーあ。恥ずかしい」


「いや.....お前が悪いぞ。良い加減にしろ」


俺は真っ赤になりながら萌を見る。

萌はプイッとしながらそのまま去って行った。

エッチ、と呟きながら。

俺は赤くなりながら頬を掻く。

生理現象なんだから仕方がないではないか。


「それにしても恥ずかしいもんだな。全く」


考えながら俺はプンスカと思いながら。

そのまま着替えた。

それから下に降りると。

何故か萌と花苗が火花を散らしていた。

それをニヤニヤとして姉が見る構図である。


「何やってんのお前ら.....」


「何って戻って来たら花苗ちゃんが居たから」


「萌ちゃんが居たし」


「殺すよ?花苗ちゃん」


「私は隆の全てが欲しいし」


お前ら.....朝から時間が無いってのに。

俺は考えながら、姉ちゃん何とかしてくれ、と切り出す。

するとニヤニヤしながら姉ちゃんは、どっちかは隆のちん◯を見たの?、と聞いた。

お前は何を言ってんだァ!!!!!


「へ.....」


「え.....」


「.....あら?ウブなの?」


もうちょっと黙って姉ちゃん。

頼むから。

混乱しか招いてない。

そもそも2人とも真っ赤になっているからな?

俺は思いながら赤くなりながら姉ちゃんを見る。


「隆のち◯こって大きいんだよ。知ってる?昨日揉んだけど」


「うぉおおお!!!!!もう黙れぇ!!!!!」


「.....」


「.....揉ませたの?最低だね.....」


誤解しているけどな!姉ちゃんが揉んだ!勝手にな!!!!!

俺は真っ赤に赤面しながら慌てる。

すると姉ちゃんは、まあ冗談は置いて、と笑顔を見せた。

それから姉ちゃんは、2人とも。隆を好きになるのは大変だから。覚悟しなさい、と言い聞かせる。


「.....それは覚悟の上です」


「私はそれを見越して好きになりました」


「.....そっか。愛されているねぇ。た・か・し♡」


「.....まあな」


じゃあキスとかもうしたの?、と聞いてくる姉ちゃん。

そんな事はしていない!!!!!

俺は赤くなりながら姉ちゃんを見る。

それから口を塞いで玄関に追いやってみる。

全く姉ちゃんは!、と思いながら姉ちゃんを見る。


「アハハ。ゴメンね。.....でも揶揄いたくなった。アンタが幸せそうだから」


「俺って幸せなのかな」


「.....うん。.....アンタがね。ようやっと周りに笑顔を見せ始めたから」


「.....」


姉ちゃんはそう言って、じゃあお邪魔みたいだし行ってくるね♪、と笑顔を浮かべてから手を振ってそのまま玄関を開けて去って行った。

俺はその姿を手を振ってから見送りながら顎に手を添える。

それから少しだけ目を閉じてから開き。

そしてリビングに戻った。


俺は幸せ者だな確かに。

そう考えながら.....俺は萌と花苗にまた笑みを浮かべた。

それから.....朝食を摂ってから学校に登校する。

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