平凡になりたい君へ。特別になりたい俺から捧げる最高の在り来たり

自分の『平凡』を嫌う男子高校生、湯之元新汰。
ある日、平凡を地で行く彼の前に現れたのは、非凡な女子高校生、郡山麗奈だった。
彼女は常に、周囲から多種多様な感情を向けられ、誰かの特別であり続ける。そんな彼女が求めるのは、新汰が嫌う『平凡』だった。

「私は、君の『平凡』が欲しい」

「俺は、お前の『特別』が欲しい」

互いに互いが求める『何か』を持っていて、捨て去りたいと願う『何か』を求めている。
普通を嫌い、普通に憧れ、特別を憎み、特別を欲する。
これは、本当の『何か』を求めあぐねる、二人の物語